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雨が降っていた。
外で咲く紫陽花は、
嬉しそうに。輝いている。
椿さんは何かをオーブンで焼いている。
暇だなぁ。
「ねぇ椿さん、知ってる?」
「ん?」
「絵本の紫陽花の葉の上には、カタツムリがいるでしょ?」
「うん」
「でもね、カタツムリって、紫陽花が嫌いなんだってさ」
「そうなの?」
「うん。紫陽花の葉には毒があるんだよ」
「へぇ、知らなかった…じゃあ絵本のやつは嘘なんだねぇ…」
「そうだね、紫陽花の葉でも食べて死 ねないかな」
冗談混じりに言ってみる。
「治くんは本当にしそうだからやめてね」
「はい、これどうぞ。今回のおやつは豪華だよ」
そう言って出してきたのは、
紫陽花とカタツムリの描かれた
アイシングクッキーだった。
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作者名:麗華琉 | 作成日時:2019年6月14日 5時