1月の風〜頬に触れるは冷たい何か〜【Monthly Story〜月別の王子様〜】

January wind　　16 ページ18

*









あのあと泳ぐ前、俺は七瀬と話をした。

いや、正確には俺が詰め寄った、だな。




あのリレーを見ていたことを話した。









俺ならあいつに、あんな真似させなかった。


俺なら凛を、あんな風にしなかった。









凛と泳ぎたいという夢と同時に、湧き上がってきた感情。

もちろんAは知ってる。






あの夏の日のリレーは、史上初のバカな試みだと思った。

他校の生徒と一緒にリレーを泳ぐなんて、前代未聞だからだ。



それだけじゃない。



本当は一緒に泳ぐはずだった岩鳶のやつ。

鮫柄として凛と一緒に泳ぐはずだった鮫柄のチームメイト。

まぁ直前にメンバーを外されたらしいが、そこは問題じゃない。









どんな理由があろうとも、凛の夢の足枷になるようなことがあってはならない。








俺の昔からの夢は叶わない。

でも、今の夢は叶う可能性が在る。


でも凛は？

凛の夢は、このまま努力し続ければ叶うんじゃないか？


仲間となれ合って自分の勝ちを落とすようなまねはしてほしくない。



こんな考えだから、俺はリレーの良さがわからなかった。



それでも。



凛の邪魔をするやつは許さない。









"凛の邪魔をするな"









そう忠告しておいた。

January wind　　17→←January wind　　15

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す