生意気すぎる後輩に絡まれてます 2 【青峰 大輝】

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トイレから出てケータイを確認すると


先に出口のとこ行ってますね！


と桃井ちゃんからメッセージが届いていた。





ので私も出口の方へ向かって歩き出す。



少し歩いて控え室のある廊下を通り抜ける。


すると見覚えのあるジャージの軍団を見つけた。





相「あっ」





先頭を歩いていたのは誠凛のカントクさん。


目が合ったので軽く会釈する。





あ「おつかれさまです」





ぞろぞろとこっちに誠凛の軍団が集まってくる。


無事勝ち上がったのを、おめでとうございますというと

眼鏡の主将さんがはにかみながらお礼を言う。



試合を終えて今から帰るところだろうか。



チラ、と火神くんを見るとどこか落ち着かない様子だった。





それもそうか。



告白の返事、まだしてないもんなぁ。





……返事をするなら今しかない。





次いつ会うかわからないし。





そう思って、私は思い切って口を開いた。





あ「あの、」





思っていたよりも強く声が出てしまって


全員の視線が私に集まる。





あ「ちょっと話したい事があるんですけど、

　 火神くんお借りしてもいいですか」


「えっ、火神？」





驚いたように目を見開く誠凛の人たち。





相「今日はもう解散だし、全然いいわよ！」


あ「ありがとうございます」





カントクさんが快くオッケーしてくれたので


誠凛の人たちを見送って、火神くんと並んで歩き出す。





あ「疲れてるのにごめんね」


火「いや、大丈夫っす」





火神くんが緊張しているのが伝わってきて

私もぎこちなくなってしまう。





そして人通りの少ない場所にたどり着き


火神くんと向かい合う。



火神くんはまっすぐ私を見つめている。





あ「この間の、ことなんだけど……」

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