【黒バス】 否か是か。

▽ 転校生 ページ1

転校生がやってくる。







教室はその話題で溢れかえっている。









一体、誰がその噂を流したのか。







本当に転校生はやってくるのか。









転校生は女か、男か。









そんな内容。








聞きたくなくても耳に入ってくる。
どうでもいいっスわ、なんて思いながら机に突っ伏す。









チャイムがなり、教室にせんせーが入ってくると教室はほんの少し静まり、皆は席に座った。









「はーい、今日は転校生がいまーす。」







気怠げに言うせんせー。








そんなんでいいのか…なんて。









せんせーが手招きすると黒い髪をなびかせた女の子が入ってくる。








教室がシンと静まってざわめきは何処かへ消えていった。








『有明Aです。よろしくお願いします。』









腰を曲げてお辞儀をした彼女は微笑んだ。









…いつだったか、もう忘れてしまった。
小さい頃に読んだ本。何故覚えてるのかは分かんないけど。








本に書いてあったあの天使のみたいだ。








「セラフィム…」







小さく呟いた。

▼ 微笑んだ→

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