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53.エンマ大王の彼女がこんなにかわいいはずがない ページ5

妖魔界はお祝いムード、一色だった。

ケータ、ジバニャン、ウィスパーは久しぶりにきた妖魔界のエレベーターを降りると、装飾されているえっけん回廊に思わず声をあげた。

「うわぁー!すごいねウィスパー!!人間界に最近いたし、俺もテストだったからさー!
こんなに妖魔界がお祝いムードなんて知らなかったよ!!
こんなに周りに祝われちゃったら、なんか恥ずかしいね...」
ケータが恥ずかしそうに話す。
ケータ達はえっけん回廊を進んでゆく。
ウィスパーは相変わらずケータの上を飛び回りながら、小言のように口を開いた。
「そりゃあもちろん!エンマ大王様とA様のご結婚式ですからね!!当たり前じゃあありゃあせんか!!!!妖魔界も度重なる悲しいニュースばかりでしたからね...これは妖魔界全体のハッピーニュースですよ!!...てか、なんでケータくんが恥ずかしがってるんでウィス?」
ケータは、えへへと頭をわしわしとかいた。
「それにしても、こんなにみんなに大公開で祝われちゃったら、人間みたいにホイホイ離婚なんかできないニャンね〜」
いつも通りに大あくびをするジバニャン。
何故か緊張するケータは、いつも通りの2人の様子を見る度安心を覚えるのだった。

「Aちゃん...ホントに結婚しちゃうんだね...」
「ケータくんがマリッジブルーになってどーするんでウィス」
−スパァン
ため息ひとつつくケータに、ウィスパーは大きめのハリセンを後頭部にかました。
「なんかさぁ〜...自分の事みたいに嬉しいよ〜」
あははと、ウィスパーとジバニャンに笑いかけた。

「ねぇ!俺とフミちゃんがもし結婚したらさ!エンマ大王とAちゃん来てくれるかな?」
突然くるりと2人に向き直ると、ケータは鼻の穴からふん!と何かをもらし、赤くなった頬でそう言った。

「来賓でおふたりに声をかけることはもちろん出来ますよ。できます、け、ど、ね!!」
ウィスパーは、図々しいですねぇと呆れた顔をした。
「ほんとニャン...」
2匹の妖怪からじとっとした視線を得ながら、ケータは何故かるんるんしながら進んでいった。

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由奈 - 主さん更新頑張ってください! (2019年11月16日 22時) (レス) id: f818aa982b (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張って下さいね。 (2018年1月3日 19時) (レス) id: 05fe82c2f4 (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - でも一輪車は乗れない。 (2017年9月6日 21時) (レス) id: 9f180f1a5a (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - エンマちゃんかわいいでも他の人もやってるとおもうと残念。頑張って続き書いてほしいなぁ~。ついでにあたし自転車は乗れるよ~ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 9f180f1a5a (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃん - 人間界に自転車乗れない人はここに居るよ☆ (2016年12月28日 20時) (レス) id: 847c7d369f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももたろニャン | 作成日時:2016年2月23日 2時

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