【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

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侑「き、北さんを買い出しに行かせる訳には…！！」

治「そうですよ！俺らがついていくんで！」



北「ありがとうな、せやけどええねん。お前らは練習ちゃんとしとき」



合宿四日目の昼、監督がアイスを奢ってくれるとの事で誰が買い出しに行くか話し合っていたのだけど。

まずはマネージャーのあたし。

そして荷物持ちにもう1人。

どーせツムかサムやと勝手に思っとったのに



北「俺が付いてく」



なんと北さんが自ら立候補したのだ。

そして冒頭のそれ




___.




「北さん、後輩に任せてもええと思いましたけど…」


炎天下の中、近くのコンビニまで北さんと並んで歩く。
あたしがそう言うと、北さんは笑いながら「ええねん、外の空気吸いたかったしな」と言った。

なんてええ先輩なんや！！と涙ぐむ真似をすると
そんな大したもんやないで、なんて遠くを見つめる北さんはさり気なく道路側を歩いている。



北「Aさんが合宿来てくれてほんまよかったわ」

「えっ、」

北「ありがとうなあ」

「いえ…！北さんを助けると思って来たんで、そう言って貰えるとあたしも嬉しいです…！」

北「はは、その理由は嬉しいなあ」


北さんと話していると心地良いというか、心が浄化されるというか、そんな感覚になる。

みんなは怖いとか、正論パンチがすごいとか言うけど
全然そんな事はなくて、まぁあたしがその北さんを知らんだけかもやけど。


北「暑いなあ」

「そうですね、げっ！36度超えてる…。もう体温やろ…」

北「確かに、体温やな」


スイスイとスマホの画面を滑らせるといつもの癖でInstagramを開いていて、

「え！？！？八神くんと夢ちゃん付き合ったん！？」

デカデカと1番上にあった写真はクラスメートの2人の ''付き合いました♡''の写真。

「夏休みマジック早ない！？うへぇ〜！おめでたいなあ」

1人で盛り上がっていると「随分デカいひとり言やなあ」と北さんが言う



そう言えば、北さんは恋愛とかしたことあるんかな(失礼)なんてちょっとした興味本位やった



「北さんは何か浮いた話ないんですか？」



あ！てゆうかカノジョとかおったりしはるんですか！？と、前のめりで聞くと


北「カノジョはおらんわ」


と、スッパリ言われてしまった


まあおったら双子がとっくに騒いどるか…と思いながら「まぁあたしもおらんですけど！」と言うと


北さんは笑いながら






北「でも好きな人おるんやろ？」






と言った。

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