【ダイヤのA】何度でも君に恋をする【成宮 鳴】

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鳴｢何でそんなに聞くの？｣

｢へっ？｣




鳴は、真っ直ぐな瞳で
私を見た。



鳴｢もしかして…｣



ま、まずい………気づいた……？
私が相田 Aだったってことを………



鳴｢俺に、惚れちゃった！？｣

｢はい？｣



"いやー、ダメだよ！教師なんだから！"

なんて、少し嬉しそうに
言った。


…………こんなバカだったっけ？





でも、これはこれで安心した…かも？



｢いやいや！そんなことある訳ないじゃないですか！自意識過剰！｣

鳴｢ひっど！？そこまで言う？｣




まるで昔からの友達のように………

って、友達なんだけど

私たちはいつの間にか、
仲良くなっていた。



だいたい、
相田 Aは好きだったけど
逢田 Aは好きになるかは、
分からないじゃん。



ってか、先生と生徒だよ？

オッサンと子供。



私のことなんて、恋愛対象外…だから。




｢てか、先生彼女いそうだし｣

鳴｢え？俺？｣

｢あ、聞こえてた？｣

鳴｢俺ねー、彼女いないんだー｣

｢えっ｣




あんなにモテてたのに？

それに、こんなにカッコ良くなって………

じーっと見ていると、
"何かついてる？"と聞かれ
慌てて目線を逸らす。



鳴｢俺さ、忘れられない人がいるんだ｣

｢忘れられない…人？｣

鳴｢そ。諦めるってしたんだけどさ、やっぱ無理なんだよね。………特別な存在だから｣



誰のことを想って
そんな顔をしてるんだろう。



愛しいって気持ちが
滲み出ていて

でも、今にも泣き出しそうな

そんな顔。



特別って、誰？


気になって仕方がない。




気になる……………？


私じゃない。
相田 Aが気になってるだけで、
私が気になってるんじゃない。





きっと、私じゃない。

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