君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…30 ページ30

「俺こそっ…相応しくないっ！Aはいい奴だっ…」

そういうとAは「ははっ…そんな事っ」といいながら微笑んだ。
けど、その目にはいつも以上の光がなくて。

俺は思わず良心がいたんだ。
何も出来ない自分を嫌った。

俺は拳を握りしめながらも、Aをしっかりみた。

「Aは強い奴だっ…」

俺は涙声になりながらも言い続けた。

「優しくて、悪戯っ子で…いつも笑って明るくてっ…」

Aも真剣に聞いてくれた。
俺は最後は大声で言った。

「そんなAを好きになったんだっ！俺はっ…お前じゃないとっ」

そう言った瞬間俺は声をあげて泣いた。
Aも「ったくぅ、キドったらそんなっ…」と言うとフッと涙が落ちた。

そして病室中に泣き声が響き渡った。

俺はそっと心で思った。

誰がいようが、何を与えられようが、けして高価で手の届きそうもない様な何を積まれようが…。


お前がっ、Aがいないと幸せになれないんだよっ。

神様はなんでこんな意地悪をするんだ？
なんで、神様は俺じゃなくAを選んだんだ？

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