君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…32 ページ32

「なら僕は…一時帰宅してキドと、みんなと居たい」

そういい俺の頭を撫でてきた。
みんなは医者に一時帰宅出来るか聞きに行き、俺とAの2人だけになった。

Aは「みんな張り切ってるね〜」などとドアを見つめた。
俺は「Aが好きだからだろ？」と笑うと、Aが喜んだ。

「そうだねっ…嬉しいよ、僕を愛してくれてさ」

そう照れ臭そうに呟いた。
その時のAの顔が幸せそうで、俺はその顔に見惚れた。

その時、キサラギなどが帰ってきた。
後ろには医者がいた。

〔Aくんの体調が良ければ…明後日にでも、一時帰宅いいですよ〕

そういい、笑って出て行った。
俺は「明後日か…」と呟いた。

事実上わがままが言えないのは分かる。
だけど時間がないからなるべくずっと一緒にいたいとか。

だから俺はAを見たあと、フッと笑った。

「良かったなA…明後日まで待ってるぞ」

そういうとAがじーっと見てきた。
そして頭に手をぽんっと置いてきた。

「大丈夫、僕は心の中でもずっとキドのそばにいるよ」

俺はその言葉に安心した。

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