四男の慕情4 ページ24
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｢……敢えて詳しくは聞かないけど､あいつと何かあったんだ､｣
如何にも興味無さそうに問えば､Aは益々顔を赤らめてこくりと頷く｡
クソ､さっきまであんなに俺の事で頭いっぱいだった癖にもう他の男かよ｡ムカつく｡
｢……なに､お前あいつと付き合ってんの?｣
｢……はは､同じ様なことカラ松にも訊かれた｡私は誰とも付き合ってないよ｣
うわ､あいつも同じ事訊いたのか､マジかよ｡
いや､でもカラ松はこいつのこと好きだし気になるのも当然か｡
────あれ､じゃあ俺は……
何で俺はこんなこと訊いたんだ｡別にこいつの事なんて好きでも何でも……
あれ､待ってくれ俺､あれ｡
ぶわーっと今までの自分の行動が蘇る｡
誰も呼んだことのない場所にこいつを呼んで､
俺の事を考えて顔を赤らめるこいつに満足感を覚えて､
そんで､他の男の事を考える事に腹が立って｡
馬鹿な俺でも分かる｡
この気持ちに名前を付けるとしたら1つしかない｡
どう考えてもあのクソと同じ｡恋愛感情だ｡
思わず隣のAを見る｡
Aもこっちを見ていたのか､視線がかち合う｡
｢……へへ､なに｣
言いながら､恥ずかしそうに笑うこいつを見た時､何ていうか体が勝手に動いた｡
今思えば完全に事案だ｡通報案件だと思う｡
とにかく気が付いたら俺は目の前のこいつの肩を乱暴に引き寄せて､
その赤くなった頬に自分の口を押し付けていた｡
……まあマスクしてたし､結果マスク越しだった訳なんですけど｡
それでもそんな布切れ1枚の話だし頬の感触はしっかり伝わってきて｡
今更ながら自分のした事の重大さに気付いた｡うわ､本当何してんだ俺｡
ゆっくり離れて､Aの顔を見やれば案の定そいつの顔は真っ赤で｡
｢……なに､え､なにして､｣
これ以上ない位顔を真っ赤にさせて､俺の方を見てくるA｡あー……､やっぱり思う｡俺､こいつの赤い顔好きだわ｡
｢…………即落ち､とまでは言わないけど意識くらいはしてくれたんじゃない｣
｢……っ､やっぱり一松訳わかんない､こんなの意識しない方がおかしいじゃん､
マスク越しとはいえ､キ､キスだし､｣
更に顔を赤らめるA｡
ああ､兄さん達ごめん｡俺らの中でも､こいつにキスしたのなんてきっと俺だけだよね｡
お前らの大好きなAチャンの頬は､俺が汚しちゃったから､なんて､言い過ぎか｡
そんな事を考えて､ひひ､と思わず口から笑みが零れ出た｡
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ももち@ - サクラさん» 有難う御座います…！進学してから中々更新できる機会がなかったのですが漸く更新出来ました…！これからまた更新させて頂こうと思います､よろしくお願いします！ (2018年5月5日 19時) (
レス) id: 2acfca4f19 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってますので戻って来てください！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - レミリアさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；たった今更新させて頂きました！お褒めの言葉も有難う御座います､これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - ダメ天使さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；そう言ってもらえて嬉しいです！たった今更新させて頂きました！これからもダメ天使さんはじめ読者の皆様に喜んで頂けるよう頑張りますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - このお話とても面白いですね！更新待ってます！ (2018年1月18日 22時) (レス) id: 8e9961abf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももち | 作者ホームページ：ありません(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
作成日時：2016年3月28日 14時
