三男の理解4 ページ18
.
｢あああああ疲れたーーー!!｣
｢もう俺は動けない……夢の世界へと暫しのおさらばだ……グッバイカラ松girls……｣
｢…………しぬ｣
｢ぐおおおおお………ぐうううう……｣
｢すー……すー……｣
あれから､トランプして人生ゲームしてマ●オカートして野球してetc…
小学生かと思う程遊んだ｡高校生とは思えないレベルで遊んだ｡
とにかく､とてもつかれた｡
客人が来ているというのに､後の5人は全員机か床に突っ伏して寝腐っている｡
……かくいう俺も､疲れ果てて机に突っ伏しているのだが｡で､でも寝てないし｡セーフセーフ｡
あー……､何かかちゃかちゃ音が聞こえる……｡
……ああ､Aちゃんが俺達の散らかした奴片付けてくれてるんだ｡俺もやらなきゃ､ああでも俺も本当に眠い｡動けない｡
このまま俺も寝てしまおうか｡うつらうつらと夢と現実の狭間をうろうろとしていた時だ｡
｢……チョロ松､｣
────え｡
唐突にAちゃんの口から発せられたのは僕の名前だった｡
すとん､と隣にAちゃんが腰掛けたのが分かる｡待ってくれ､何だこれ｡
返事をするべきなのか｡いやでもAちゃんは俺が寝てると思って一方的に語りかけているのか｡
次のアクションを考えている内に､Aちゃんが俺の頭に手を掛ける｡おいおい､え､何だこれ｡
｢…………今日は皆と話す機会をくれて､有難うね､とっても楽しかった｡チョロ松のお陰だよ｣
撫でるわけでもなく､ぽんぽん､と軽く２回､頭に触れるだけだった､けど｡
一気に顔に熱が集まるのを感じていた｡
眠気がどうとか言ってる場合ではない｡
まあ眠かろうがそうじゃなかろうが､こんな顔もう見せられないし､顔なんてあげられないんだけど｡
つーか､え､待ってくれ｡え?
｢一松とは少しだけど､お話も出来たし｡一松とは音楽の趣味が合いそう｡
十四松は一緒にいるだけでずーーっと笑ってられるからお互い楽しかったし｡
トド松は会話上手だから無理なく会話が続けられるし｡やっぱり松野家って楽しいねえ｡皆と仲良くなれちゃった｡チョロ松のお陰､｣
多分､寝てると思うけど｡
Aちゃんはぼそりと最後にそう呟いた｡すいません僕起きてるんです｡
何､なんだこのイベント｡なんかもうほんと､胸がきゅんとするってまさにこういう事だ｡
兄さん､昼ドラとか泥沼とか言ってごめんなさい｡僕もそっち側に入ることになりそうです｡
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももち@ - サクラさん» 有難う御座います…！進学してから中々更新できる機会がなかったのですが漸く更新出来ました…！これからまた更新させて頂こうと思います､よろしくお願いします！ (2018年5月5日 19時) (
レス) id: 2acfca4f19 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってますので戻って来てください！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - レミリアさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；たった今更新させて頂きました！お褒めの言葉も有難う御座います､これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - ダメ天使さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；そう言ってもらえて嬉しいです！たった今更新させて頂きました！これからもダメ天使さんはじめ読者の皆様に喜んで頂けるよう頑張りますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - このお話とても面白いですね！更新待ってます！ (2018年1月18日 22時) (レス) id: 8e9961abf9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももち | 作者ホームページ：ありません(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
作成日時：2016年3月28日 14時
