三男の理解 ページ15
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佐藤さん────まあ今はAちゃんって呼ばせて貰ってるんだけど､
そのAちゃんと初めて話したあの日から､俺は彼女に会う度､自身の間違ったイメージを払拭するために自分の紹介や､兄弟達の話をした｡
あのクソ長男の話は本当に適当で､
Aちゃんから話を聞いたところ俺は真性のド変態という事になっていた｡お前よりは常識あるわ｡マジ何してくれてんだ死に晒せ｡
他の兄弟達……下の3人も同様に間違ったイメージを植え付けられていたので､名前から説明し直した｡
Aちゃん曰くウチには十五松がいるらしい｡誰だよ十五松｡いや多分十四松の事なんだろうけど｡何で1足したんだ｡本当あいつ適当だな｡
……と､そんな訳で､会う度会う度会話をして何週間か日が過ぎた頃には､俺はそれなりにAちゃんと仲良くなっていた｡
廊下で会えば手を振り合い､放課後会えば一緒に帰ったり……あれ､これ俺結構高校生してるんじゃないか?青春してるんじゃないか?
……いや､っつっても話す内容は十割九分兄弟の話題なんだけどね｡……うん､前言撤回｡やっぱり青春してないわ｡
｢……うん､そう｡その時カラ松にツッコミをいれたのがトド松だよ｣
｢…………なるほど､だんだん分かってきた｡あれだね､3組の子だね｣
｢そうそう｡……あれ､Aちゃんトド松と話したことあんの?｣
俺とAちゃんがこうして接点がある事自体､兄さん達は知らないんだ､俺の知らないうちにトド松と交流を深めてたって不思議じゃない｡
そう思い立ったが故の質問だったのだが､俺の予想に反してAちゃんはふるふると首を横に振った｡
｢ううん､ないよ｡松野家で話したことあるのは上3人だけ｡でも近いうち六つ子全員コンプリートしたいなあ｣
カードゲームを収集するのが趣味のオタク友達が似たような事を言っていたな､と頭のどこかで思った｡我ながら死ぬ程どうでもいい｡
……でもそうか､下3人とは話したことないのか｡
そうか､うん｡それならさ､
｢……今度の週末､僕の家来る?｣
勢いで言ってしまった俺の目に映ったのは､少し驚いた様に目を瞬くAちゃんの姿だった｡
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ももち@ - サクラさん» 有難う御座います…！進学してから中々更新できる機会がなかったのですが漸く更新出来ました…！これからまた更新させて頂こうと思います､よろしくお願いします！ (2018年5月5日 19時) (
レス) id: 2acfca4f19 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってますので戻って来てください！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - レミリアさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；たった今更新させて頂きました！お褒めの言葉も有難う御座います､これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
ももち@ - ダメ天使さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません；；そう言ってもらえて嬉しいです！たった今更新させて頂きました！これからもダメ天使さんはじめ読者の皆様に喜んで頂けるよう頑張りますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: dc32f552dc (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - このお話とても面白いですね！更新待ってます！ (2018年1月18日 22時) (レス) id: 8e9961abf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももち | 作者ホームページ：ありません(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
作成日時：2016年3月28日 14時
