65話 ページ18
「だけどこれほどの力とは、予想外ね。
これは私でも扱える気がしないわ。
代わりにこの子を連れて帰りましょう。」
「何すんだっ!
離せ!
───が!」
「私ならあの子をこの場で殺すことができるけど
それでも良いのかしら?」
「っ...
何があってもこれから先木の葉に
───に、俺の妹に関わるな。
それを約束するなら連れて行け。」
「良い子ね。
それじゃあ行きましょう。」
「兄さん!!!!!
嫌だよぉ、行かないで...」
「・・・俺はお前がうっとおしい。
だから俺は大蛇丸について行く。
お前のせいでお父さんもお母さんも。
お前なんか...
大っ嫌いだ!」
「兄、さん
待って...
行か、ないで...」
「・・・」
妹の耳に届いたのは悲しいくらいに乾いた土を歩く2つの足音。
・・・この日から娘は独りとなり、愛を喪った。
孤独と言う名の闇に堕ちた。
しかし唯一失わなかったものが“里への忠誠心”
それから娘は里のためにその力を使ってきた。
誰にも本当の自分を見せず深い関わりを避け誰1人として信じなかった。
娘はますます深い闇へと堕ちていった。
しかし、娘は闇から抜け出した。
同じ境遇の太陽のような男の子。
同じ境遇の、同じような目をした男の子。
違う境遇だったけれども笑顔を教えてくれた春のような女の子。
本当の自分を知っていてそれでも関係を断たなかった遅刻魔だったけれど信頼できる大人。
自分を認め、知ろうとしてくれた大人。
他にもたくさんの人のおかげで娘は闇から抜け出した。
そして娘は誓った。
今度は自分が救う側になろうと。
もうこれ以上大事なものを喪わないために
そして
同じ思いをする人が出ないように
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氷翠 - 庵さん» レス遅れてすみません!お、面白い・・・(照)ありがとうございます!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 面白いです!! (2020年2月6日 18時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 蟻さん» わぁぁ!すみません間違ってました!直しました!ご指摘並びに応援ありがとうございます!!! (2020年1月19日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
蟻(プロフ) - NARUTOって語尾「〜ってばさ」だっけ?あれ?懐かしすぎて覚えてない「〜ってばよ」だった気が?まぁそれは置いといて応援してます頑張ってください (2020年1月19日 5時) (レス) id: c95bece439 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 柘榴石さん» あざす!更新頑張っていきます! (2019年8月25日 0時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷翠 | 作成日時:2019年8月11日 17時