第22話 ページ24
中也「しかし、冬華。」
冬華「?」
中也「お前がここにいるのは初めてだな?」
冬華「ふふ、貴方が招いたんでしょう?」
森「ふふ、エリスちゃん以外にも可愛い子がいたんだねぇ。」
冬華「私はあの織田作の妹ですわよ?可愛いに決まってるじゃないですか!」
森「 うん、勢いがいいね、」
冬華「ふふ。」
ギルド戦の落ち着いた時期だ。
中也「あ、太宰のやつはどうだ?」
冬華「戻る気は無さそうですね。それよりも退屈過ぎません?」
中也「知るか。」
冬華「……本当退屈ねぇ。」
突然私に下った命令は太宰治が戻るまで幹部として活動しろだそうだ。
表向きには太宰の幹部席は空席だ。
尾崎「そうじゃ。冬華に服を買うて来たんじゃった。」
冬華「嬉しい。お姐さんみたい。」
尾崎「私のことは姐さんとでも呼んでくれ。」
冬華「姐さん!」
尾崎「か、可愛いのぉ!」
冬華「お、お姐さん……お願いが……あの。」
何故か崩れてしまった。
姐さん大丈夫かな。
中也「そろそろ夕飯にしませんか?」
森「それもそうだね。」
尾崎「そ、そうじゃ……な。」
ー
ーー
冬華「さて、ボスに命令されたとはいえ……ごめんね。」
橘「いえ。私たちは貴女のものですから。」
冬華「優秀でいいね。」
橘「いえ。命令とは?」
冬華「いい狙撃銃が欲しいの。流石に紅葉様には頂けないから。」
橘「命令はそれだけですか?」
冬華「はい。後は……武装探偵社にバレちゃ駄目だ。……特に太宰は気をつけろ。」
橘「了解です。」
冬華「いい銃を待ってるよ。」
橘「……はい。」
中也「冬華。今のは?」
冬華「友人ですよ。」
中也「そうか。もう寝ろよ。」
冬華「探偵社邪魔だなぁ」
ーー
冬華「……お兄ちゃん。」
太宰「冬華ちゃん……珍しいね。」
冬華「落ち着いてお墓まいり出来てなかったから。」
太宰「……迎えにきた。」
冬華「あら、早いわね……驚いた。」
太宰「ああ、マフィアからは社員で守る。だから逃げよう。」
冬華「……」
困ったな……こんな早く迎えに来るとは。
しかし……私が命令しなければ黒蝶は動かない。
太宰「……なんだか人がいる前で冬華を抱き締めるのは少し恥ずかしいね。」
冬華「……今はそんな気分じゃない。太宰はこっちに帰っておいで。愉しくない。」
太宰「それは無理だね。」
冬華「……そう。本当にそれで良いのね?治は間違ってる。」
太宰「それは…」
冬華「……矢張り私は勧誘に向いてないのね…か。」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時