第21話 ページ23
太宰「……そのぬいぐるみは置いて行きなさいよ?」
国木田「そうだな……その方がいい。」
小華「このぬいぐるみだけは……いやです。持ってても戦えます。」
資料によると植物を操る異能力らしい。
太宰「そろそろ時間だねぇ、行こうか。」
小華「……はい。」
ーー
ーーー
太宰「うーん、ここにいるはずなんだけどねぇ。」
小華「ッ!」
遠くから凄い速さで“何か”が来る。
リュックに入ってるぬいぐるみを出すのが間に合わないと察した。
手に持っていたクマのぬいぐるみを浮かばせる
太宰「小華……ちゃん?」
小華「奴が来るまで私が引きつけます。その隙に太宰さんが縛り上げてください。」
太宰「え、でも待って……耳大丈夫?」
小華「問題ないわ……それより泥棒さん捕まえてるんだけど。」
いつのまにか巨大化したクマのぬいぐるみが泥棒を拘束している。
太宰「わかった。」
・
・
国木田「そうか。」
太宰「凄いよ。あの子。」
谷崎「どんな感じだったんですか?」
太宰「んー、ぬいぐるみを操って泥棒を拘束してたよ。私なんて体を縛って警察に出したくらいだな。」
小華「……新しいぬいぐるみ欲しい。」
国木田「え?」
谷崎「いいじゃないんですか?仮入社祝いで。」
小華「……嬉しい。」
国木田「何がいいんだ?」
小華「可愛い、ぬいぐるみ。次はうさぎか猫。」
国木田「谷崎。」
谷崎「えっ?」
小華「ありがとです。」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時