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「名前帰んぞ」
黄瀬くんとの1ON1を思う存分やったのか黄瀬くんと二人でこっちにやってきた。
「お疲れ様」

「お疲れ様です。 今日も勝てずに終わってしまいましたね、黄瀬くん」

「マジバ奢りな」

「わかってるっすよ!!!」

「黄瀬くんごめんね?」
私がそう言えば黄瀬くんは「いいっすよ!」言ってくれた。


その後マジバに行って黄瀬くんに奢ってもらった。 マジバて2時間ほどお喋りした後解散になり私と青峰くんは二人並んでマンションに向かっていた。

「ね、青峰くん」
私が名前を呼べば歩きいながら私の顔を見下ろす青峰くん。
「好き」
突然言われたのに驚いたのか一瞬目を見開いてからすぐにいつもの表情に戻った。
「っ・・・」
何も言わずに私から目線をそらすように前を向く。
これもいつものことで慣れているがちょっと傷づく。

黒子くんと黄瀬くんいわく、青峰くんは私のこと大好きだから心配しなくてもいいとのこと。
でも、こんな風にそらされたら不安になるわけで・・・。しかも青峰くんから「好き」なんて言葉聞いたことなんて数えるほどだ。

言葉に出来ない臆病さは強かさじゃないよ?
他の人に甘えてないで私に直接口にだして言ってよ。

「・・・もう、ちゃんとこっちぐらい向いてよ」
青峰くんに聞こえないぐらい小さい声でポツリと呟く。

お願い。青峰くん。私のこと見て聞いて?
私が欲しいのは形のないもの。馬鹿になんてしないから私のこと見て聞いて?
私の瞳をちゃんと見て「好き」って言ってほしい。

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設定タグ:黒子のバスケ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しゅり | 作成日時:2019年10月15日 17時

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