天使(仮)の人生は平穏無事とはいかない。【オリオンの刻印】 (ページ24)

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23、吉良君のお母さんみたいページ24

貴女「吉良君のこと、すごくよくわかってるから」

基山「まぁね。小さい頃から知ってるし…。あいつのことは、大体分かるかな」

貴女「ふふ。そっか。良いねそういうの」

私にとっての明日人たちのような存在なのかな。なんて思うと、頬笑ましい。

基山「…だから、これから色々迷惑かけると思うけど、ヒロトと仲良くしてやって」

貴女「もちろん！」

基山「いざという時は俺が止めるから、安心して」

なんか吉良君のお母さんみたいなんて思ってしまったけど、氷浦に同じようなこと言ったらあまり良い顔されなかったし、言わないどこ。

貴女「あ、もちろん基山君とも！仲良くしよ！」

ニコッと、明るい笑顔を向けた。

基山「…！」

タツヤは一瞬驚いていたように見えたが、すぐに笑顔を返してくれた。

基山「…うん。ありがとう」

心なしか、顔がほんのり赤いようにも見えた。

そこへ、監督に呼ばれていた明日人が戻ってきた。

明日人「氷浦ー！灰崎ー！不動さんにタツヤ！いる？」

貴女「明日人？」

灰崎「何だよ」

明日人「監督から命令があって」

氷浦「どんな？」

明日人「それが…「私が夜食べるアイスを買ってきてください」だって」

不動「そんな人数いらないだろ」

明日人「絶対5人でって…監督が」

よくわからない命令に、Aとタツヤは顔を見合わせた。

…もしかして、また何か企んでいるのだろうか。