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その後、モンゴメリに散々頼み込んだ。
太宰の札束攻撃で金に物を云わせ、敦の土下座が渾身の土下座を決め、鏡花がとうとう泣き出し、
探偵社員がそれぞれ野菜を渡したり駄菓子を渡したり、
はたまたなけなしの金を渡したりして混沌に包まれた。
「判った、判ったからやめてよ！
…あの子に口止めされてるのよ、云わないでくれって。
あたしは、あの子と会う場所しか知らないのよ」
「何でもいいさ」
「…隣町よ、海の見える」
モンゴメリが教えてくれた場所は、隣町だった。
ヨコハマほどではないが、ここもかなり異能者がいる場所だ。
ちなみに、そこに向かったのは特にメンタルがやられている太宰とナオミ、鏡花である。
「これで本当に転職希望してたら私、強硬手段に出るから」
「いつもなら反対しますが今回は同意しますわ」
「同じく」
同居人と、友達第一号と、後輩第一号は本気だった。
周辺で聞き取りを続けていると、八百屋を営んでいる中年の女性がこう云った。
「若い子…と云うより、随分綺麗な女の人は見たね。
白い着物を着て、黒い髪をした細身の女の人さ」
「…瞳の色は？」
「あぁ、珍しい色だったよ、紫だったかな？」
ビンゴだ。
太宰が持ち前の美貌を使い、その女性から居場所を聞き出そうとしたその時、
「あぁ、あの子だよ」
八百屋の女将が指差した先、白い着物の女性がいた。
その女性は太宰達に気付くと「やべ」と云わんばかりの顔をして逃げ出す。
間違いない、Aである。
「居たぁぁぁぁ！！」
「なんで逃げますの！？」
三人は当然、追った。
しかし相手はA、身体能力が莫迦みたいに高い。
着物だと云うのに、持ち前の脚力で三人を追いつかせないのは流石だった。
「あ？おい手前！！」
向かいから、見慣れた小柄な男が声をあげる。
Aは「こっちも見つかったか」と舌打ちをすると、
その男に向かって異能をかけた。
「A！！お前いったいなんで隠れて…」
その言葉を云い終わる前に、男の体は近くの電柱に貼り付けになった。
重力操作により、ベクトルを変えられたのだ。
ゲームのバグのようになっている。
「何してんの中也」
「俺だって聞きてぇよ！！」
「ダサッ」
「あ"！？」
その間に、Aの姿は見えなくなっていた。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
