【黒バス】藍色少女の噂話

48話 ページ50

「抹茶頭…………」





「おい」




数分前に自分が言った言葉を面白そうに緑間に向けて呟く。




確かに緑間の髪の色と抹茶アイスの色はよく似ている。

それが藍澤には面白くて仕方がないらしい。





「いつまで笑っているのだよ……」




「さぁ？いつまででしょうかね」




藍澤が楽しそうにオレンジの果肉を口に含む。




「以外だな」






「はい？なにがですか？」






「お前はてっきり、ブルーベリーパフェ辺りを頼むかと思っていたのだよ」




藍澤の髪の色は確かにブルーベリーの色に近い色をしている。

それに緑間は彼女が明るい色を好むようには見えなかった。







「ブルーベリー嫌いなんで」





楽しそうに笑っていた彼女はいつの間にか冷たい表情になっていた。






「色も味も見た目も全部嫌いです」




それはまるで嫌な過去を思い出した様なそんな表情だった。





「昔は好きだっんですけどね」




緑間はよく分からなくなり、藍澤を見つめた。






「……それに対してオレンジは昔は嫌いでしたけど今は好き。

色も味も見た目も明るくて好きなんです」



そういうと首にかかっていたペンダントを緑間に見せた。

銀のペンダントにはオレンジが描かれていた。





「このペンダント宝物なんです」




大切そうにペンダントをぎゅっと握る。

その藍澤の心情は緑間には分からなかった。


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「うわっめっちゃブルーベリー色してるなそのパフェ」






「綺麗な色だよね！」




少女がブルーベリー色のパフェを口に含む。

その瞬間、笑顔になる。







「んっ〜〜！美味しい！

やっぱりブルーベリーって最高っ！色も味も見た目も完璧！！」





「お前、オレンジ色好きそうだけど」





「オレンジって色も味も見た目も嫌い！

昔は好きだったけどさ……なんか嫌いなの！」





「へ〜」





「ブルーベリーはなんか憧れ……みたいな」






「ゴメンよくわからん」






「ほらっ！ペンダントもブルーベリーが描いてあるんだよ！」







「おぉほんとだ」







「大切なんだぁ〜これ」







「ほうほう」







「バスケしたい」






「食ってるのにっ！？ってもう食い終わってる！！」







「ねぇ近くのストバス行こっ！



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荻原君！！」

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