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ページ36

「…ところで二葉亭」






「なに小泉」







その後、たまに会う間柄になった二人。
久しぶりに会うや否や、Aは珈琲カップを置いて二葉亭の方を向いた。







「携帯の通知、私の名前が『ツンデレ娘』になってる事はどういうことかな」







「あぁそれね」








二葉亭はカップを置いて、躊躇うことなく答えた。








「それ以外に思いつかなかった」








「清々しさすら感じる…」








「小泉も人のこと云えないよね?」








二葉亭の、裏がありそうな笑みにAは嫌な予感がした。







「私の通知の表示『友達』にしてるの知ってるからね」







「あああああああ!!」








瞬間、Aは両耳を押さえて机に突っ伏した。
KO、完全に二葉亭の勝利だった。







「そういうところもツンデレなんだよね〜」








「〜ッ、今はなにも云うな…」








同世代の友達ができて浮かれてた、なんて云える筈もなくAは呻き声をあげる。
それを見て二葉亭は楽しそうに笑う。







「…お友達、でしたのね」








「誰だい彼氏なんて騒いだの」








「太宰さんですわ」







二葉亭とAの席から少し離れた二人席。
変装して明らかに怪しい雰囲気を醸し出しているのは、
最近そわそわしているAを不審に思った太宰とナオミ。
Aの後をつけてみると、会っていたのは美少女で安心…したのは太宰だけだった。






「Aさん…最近構ってくださらないと思ったら他に女性がいたんですね…」







「なんて美人なんだ…心中に誘ったらのってくれるかな」







「ナオミが女友達一号でしたのに…複雑ですわ」







「あの子にも友達なんていたんだね…」







「それは…正直思いました」







「だよね。それに連絡待ってる時のAちゃん、すごくそわそわしてたし」








「太宰さん、それで彼氏だと思ったんですね」








「女友達より彼氏が出来たかもしれないって勘違いされるあの子っていったい…。
それにしてもあの二人とても絵にな…」








「なにしてるんですか。…二人とも」








「る…」








ふと後ろを向くと、先程まで二葉亭と話していたはずのAが背後に立っていた。
彼女は冷たい表情を浮かべ、二人を見下ろす。







「小泉、今のところ警察は居ないよ」







「よし」








「よしじゃない、ちょ、待って、あ!ナオミちゃん置いてかないでー!!」

負けず嫌いに火をつけると [涙痕様リクエスト]→←二葉亭と小泉 [その少女、異常。シリーズコラボ]



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もこすけ(プロフ) - 白織さん» コメントありがとうございます。あの二人は小泉も混ざるとかなりカオスになります。もう少し続くのでお楽しみに。 (2019年1月6日 18時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
白織 - リクエストありがとうございます!最初からカオスで笑いました。これからどうなるのか楽しみです! (2019年1月6日 17時) (レス) id: a1083074eb (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 雪豹さん» コメントありがとうございます。中也さん、混乱して語彙力低下してますね。笑っていただけて良かったです。 (2019年1月6日 17時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - 中也の「…ごめんちょっと訳判らねぇや」で、吹いた(ノ∀≦。)ノ (2019年1月6日 17時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 玲衣さん» コメントありがとうございます。制服で夜の街を歩いたせいで太宰さんが死ぬほど職質を受けた事件です。危ない絵面に見えたのでしょう…。 (2019年1月4日 20時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこすけ | 作成日時:2018年12月9日 11時

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