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続50話 ページ1

選手の掛け声と共に再スタートする試合。
湧き上がる会場の熱気に心臓が高鳴る。









ーあっちは黒子さんの実力を知らない…ー









ジャバウォックの選手は入れ替えで入った
黒子を見て、明らかにナメた顔をした。
体格も日本人から見ても小柄で、
影が薄い彼の登場はジャバウォックには
自分達が試合を投げたようにも見えるだろう。









「…ふふ」









こみ上げてくる笑いを堪え、試合に集中する。
シルバーがボールを取り、紫原がそれを押さえようとする。
紫原のパワーにシルバーが一瞬驚いた顔をした…が。









「抜かれましたか…やはり中々難しいものがありますね」









シルバーは凄まじいスピードで紫原をかわし、
ゴールにボールを叩き込もうとする。
藍澤と橙山が同じように、笑う。









「「彼らがそんな簡単に貴方を自由にさせるとでも?」」









策はもう、打ってある。









「まだだあ!!」









火神がシルバーのボールを止める。
流石はキセキの世代を破った男というところか。
だがシルバーはそんなこと御構い無しにボールに力を込める。









「一人で止められると思ってんのかバカが!

死にやがれ!!」









「ハァ、馬鹿はアイツで死ぬのもアイツなんだがな」









雫は呆れたように呟いた。
初めから、シルバー相手に一人で戦わせるわけないのに。









「誰が一人っつったよ。そのバカだけじゃムリに決まってんだろーが!!」









「お願いしますよ、青峰さん」









後からやってきた青峰と火神のダブルブロックで
ボールがシルバーの手から弾かれる。
湧き上がる歓声、狼狽えるジャバウォック。
ボールは近くにいた紫原の手に渡り、
彼のいる所に投げられた。









「はっ!なんだぁ?そんなとこ誰も…」









「いるんですよね、これが」









彼らには認識できていないのだ。
彼の存在が。









「我がチームが誇る幻の選手」









見た目だけで判断した貴方達は愚か者だ。
そう言わんばかりに藍澤は言った。









「黒子さん」









ボールが彼に渡れば、スタートする。









「反撃…開始だ!!」









反撃の合図が、今、高らかに鳴り響いた。

続51話→



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もこすけ(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます。ひっそりと書いていました。嬉しいお言葉をありがとうございます。これからも頑張ります。 (2020年5月11日 19時) (レス) id: 102f3088ed (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 黒バスも書かれていたんですね……とても面白かったです。どの作品もしっかり考えて作られていて、すごいと思います。これからも頑張ってください! (2020年5月7日 19時) (レス) id: 244e2b34cf (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 今井 明希さん» 読んでくださりありがとうございます。少しずつ頑張らせていただきます。応援、ありがとうございました。 (2020年5月1日 12時) (レス) id: 102f3088ed (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 昨日と今日でいっき読みしちゃいました、、、続編おめでとうございます!続き頑張ってください!待ってます!! (2020年4月30日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - ややるるさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2018年7月7日 0時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこすけ | 作成日時:2017年3月9日 16時

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