ポックリ77 ページ27
枯「与謝野さん、今から治療お願いできますか?!」
与「ああ勿論だよ、診せてみな」
医務室の寝台に茶那と敦君、谷崎兄妹を寝かせる
敦君は異能の反動で疲れて眠っているだけだが
茶那は軽傷が重なったのが体に響いたのか
帰る途中に意識を失ってしまった
そして兄妹は双方とも明らかに重傷
枯『敦君は異能で回復済みです
茶那も応急手当は済ませてあるので
谷崎兄妹の方を優先的にお願いします』
与「分かった、此処からは妾に任せな」
枯『ありがとうございます』
一応森医師に芥川の様子を聞いておこう
スマホに登録してある番号が繋がればの話だが
______
浦『え、ひぐっちゃん太宰さんと会ったんだ』
樋「あの男をご存知で?!」
浦『ご存知も何も、元ポーマフィアだし…
あ、歴代最年少幹部って太宰さんの事だよ?
…あれ、ひぐっちゃん?おーい』
その後帰ってくるのに暫く時間が掛かった
樋「失礼しました…」
浦『大丈夫だよ、誰だって吃驚するから』
そう言って洋菓子を薦める
するとひぐっちゃんは何かを思い出したらしい
小さくあ、と呟いた
樋「そういえばその男の側に少年が居ました
医者の様な格好をしているのですが、明らかに子供何ですよね…
浦崎準幹部はその少年の事はご存知無いですか?」
私は中也さんが幹部になった少し後に準幹部へと昇格した
中也さんの同僚ではなく、正式な部下になったのだ
最初はこの堅苦しい呼び方を拒んだのだが、
ひぐっちゃんはなかなか折れてくれなかった
なのでもう諦めた←
浦『あー、そいつ面白いけど嫌なやつだから関わんないほうが良いよ
でも完全に敵って訳でも無いかな』
樋「然し、芥川先輩は
“奴は我々ポートマフィアの裏切り者だ”
と…」
そういや彼奴芥川が太宰に虐められた後に良く治療してたな…
マフィアじゃねぇのにそんな事やってるから
«首領直属の部下で在りながらマフィアを抜けた最低最悪の裏切り者»
なんて言われんだよ
______
枯『へっ……キュッ!ったく誰だよ俺の噂したやつ』
国「くしゃみだったのか…」
______
浦『ひぐっちゃん』
樋「な、何ですか…?」
浦『御免』
樋「はい?」
浦『休憩終わっちゃうからまた今度ね』
樋「ええぇ?!」
ごめんねーと謝りながら仕事へ向かう
本当の事は言わない方が面白いに決まってるのだ
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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時