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ポックリ78 ページ28

黒蜥蜴の百人長・広津柳浪はその日

早朝より準幹部浦崎鳴子の執務室に居た


組織の積荷を横流しする輩がいるとの噂を上層部が聞きつけ

早速調査を進めたところ、その拠点が判明したらしい


今回、連中の処分を黒蜥蜴が請け負うことになった為

その詳細を実行前に伺っている所だった



鳴子は六年前の龍頭抗争後、その参謀としての才能を買われ中級構成員から上級構成員へと昇進

中原中也の同僚ではなく部下となり、休む間も惜しんで彼の出世を常に影で支えていた



余談だが、彼女が外を出歩くようになったのはつい最近である

四年前、ポートマフィアが太宰という強力な頭脳を失ってからというものの

今まで太宰が担っていた仕事が他の幹部に留まらず鳴子の元にまで来るようになった

彼女は自分の仕事に加え其れ等の任務を全て成し遂げて見せた

今の準幹部という地位がその功績の証明だ


つまり凄く頭良い


然し、長期間に及ぶ疲労により体調を崩しがちになってしまい

医師である首領に暫く仕事を減らすように指示されたらしい

彼女はここぞとばかりに休日に満喫生活を謳歌している



然しまぁ仕事は仕事


今回、横流しの拠点には密輸されてきた武器や鋼鉄の素材が多くある為

なるべく積荷を傷付けず、尚且つ迅速に殲滅する事が可能な部隊を編成

そして単体にのみ攻撃が可能な広津さんに実行を任せる


彼女はこの任務の後にひぐっちゃんが黒蜥蜴を使って探偵社を襲撃する事を知って居るので

せめて早めに治療が出来る様に準備時間と称し任務の決行を早めに設定

彼女なりの気遣い(?)の様な物だ



浦『以上が今回の任務の詳細になります。何か質問等ありますか?』

広「特には」

浦『では、計画通りにお願いします』



広津は書類の入ったファイルを持って部屋を出た

外の廊下に響く足音が遠ざかるのを聞き届けて鳴子は小さく溜息をついた

そしてソファーに深く身を沈めた



浦『疲れた』



久々にチャットに目を通す

もうずっとやり取りをして居ない

黒羽はQと暮らしているので仕事の合間に座敷牢に顔を出している

本人はゲームと暗殺と天使に夢中で数ヶ月既読が付かない


累音は森鴎外の元助手であたっとしても敵である異能特務課の一員

情報流出を避ける為連絡先削除しようか迷っている


茶那は敵対組織所属の上に接点もないので未だに会えていないが

芥川の報告によれば人虎と共に…


鳴子は緩む頰を抑えつつ、これから始まる原作に静かに胸を躍らせた

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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時

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