ひゃくにじゅういち ページ35
貴「はーい、精市母さん」
幸「誰がお母さん？ん？」
と、後に黒いオーラをまとって私に見えない圧力をかける。
ブルルッ、精市、怖い。
貴「じょ、冗談だってー。」
私はアハハっと笑い少し茶化しながらいう。
もう精市ったら冗談が効かないんだから。
そう思っていると考えていたことを読み取ったのか精市の顔がニコニコしているが少し強ばる。
……ごめんなさい、ちょっと本気でお母さんだと思ってた。
心の中でそっと謝っておいた。怖いからね。
幸「あ、そうだA、今日誕生日だよね。おめでとう。」
と、いつもの優しいニコニコ笑顔。
ああ、これこそ神のような微笑み。
本当は女神って言いたいけど怒られるよね。
貴「ありがとう、精市。大好きー」
私はそう言いながら精市に前から飛びついて抱きしめる。
倒れそうになるがそれを支える精市。
さすが男の子。あまり体格差ないと思ってたけどやっぱ男の子の方が力あるか。
すると私の頭をよしよしと撫でる。
幸「俺も大好きだよ。」
精市ったら正直すぎ。そういうのはさ、ちゃんと好きな子に言わないと。
ま、精市の事だから友達として大好きって意味だと思うけど。
いや、まあさすがにこれが愛の告白だと思ったら私は自意識過剰すぎるから。
景吾よりも自意識過剰だから。
アハハ、そんなことないと思うけど。
？「あーー!!幸村君、私のAに引っ付かないでよ!!」
と、私と精市が抱き合っているところに突っ走ってくる女の子。こんな事言うのはあの子しかいないぜ。
私は精市を手放し女の子の方を向く。
幸「俺とAとの時間を邪魔しないでくれるかな、美影。」
そう、この子は美影 佳奈。
すっごい私に懐いてくれてる同い年の女の子。
なんかフワフワしてる感じでめちゃくちゃ可愛い。羨ましいくらい可愛い。
でもちょっと残念なとこがあるんだよね。
美影「ふーんだ！そんな黒い笑顔私には効かないもんねーだ。
幸村君が悪いんだから、私の愛しくて大切で可愛いAに抱きついたりしてさー!!
Aに抱きついていいのは私だけなんだから!!」
そう、この言葉からわかった人もいると思うけど、佳奈は男より女みたいな感じの子。
私の事を異常なくらい愛してるらしい。
まあ、別に悪い気はしない。
佳奈は普通に限度ってもんをわかってくれてるから私の迷惑になるようなことはしないし。
でも異常なくらい私といつも一緒にいる精市の事を嫌っているらしい
黒笑顔が効かないのは羨ましい限りだ。
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モモモ(プロフ) - honeyさん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2018年6月18日 17時) (
レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
honey(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年6月18日 17時) (レス) id: 0b85a8536a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作成日時：2018年6月18日 11時
