照らさないで、スポットライト。 (ページ7)

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ジュンくんから聞き捨てならない言葉が聞こえたけど、明日のレッスンがスパルタだと悟ったのか大人しく黙ってくれた。

「ちょっと日和。今回のサマーライブ、天祥院英智からのお誘いなの？まさかアイツとミーティングなの？私絶対行かないから。」

「わーお、見事に言い切ったね！！」

私がノンブレスで捲し上げた言葉を日和は愉快そうに聞き流す。

どいつもこいつも、おちょくってきて...!!!

誰かの言葉を借りるなら、ちょ〜うざいんだけど！！

「Aちゃんが英智くんに会いたくないのはちゃんと分かってるね！！だからそれぞれ役割分担をしようね！！お昼のミーティングはぼくだけで出るから、ジュンくんとAちゃんは午前中にゲームセンターに行って、ぼくたちが主題歌を担当したアーケードゲームのテストプレイをしてきてほしいね！」

「俺は構わないっすよ。ミーティングとか堅苦しい話し合いはちょっと勘弁してほしいですしねぇ〜？Aさんもそれでいいスか？」

「え、普通に嫌。」

「はぁ！？なんで！！！」

日和が出してくれた提案を速攻でぶった斬る。

ごめんジュンくん、君と行くのが嫌な分けじゃないの。

ただ単純に

「夢ノ咲の駅からゲーセンまでちょっと歩くでしょ？夏のアッツい日差しの中わざわざ早起きしてあんなに歩きたくないからぁ。」

姫はわがままなのである。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

はぁ、なんであんなわがまま言ったんだ私。

もう来ちゃったものは仕方ないもんね、勇気出して入るのよ。

「まって、発想の転換をすれば、ここは私の母校じゃなくて、推しが通ってる学校ってこと...???」

ひらめいちゃった。私てんさい？？

そうよ、私の嫌な思い出ばかり考えているから気が進まないんだよ。

私の推しが通ってる学校、つまり聖地巡礼。

そう考えたらなんだか心が軽くなってきた気がする...!!!

これは推しの学校、これは推しの学校、これは推しの学校。これは推しの学校、これは推しの学校、これは推しの学校。

よし、入るわよ咲夜A。

「こんにちは、久しぶりね夢ノ咲。」

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自己暗示の姫