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『うん、いきたいな』




赤らめた頬を押さえながら頷いてくれた立花さんに期待なんてしちゃいけないのに。




ほんと、鈍感、、、、




花火大会は夏休みに入ってからの7月下旬。




やば、楽しみ。




「立花さん、帰ろ。」




俺は文芸部に立花さんを迎えに行く。




バスケ部はちょっと早く終わるからね。




それに、片山にも宣戦布告的なことしとかなきゃ。




「ばいばい、片山くん。」




「おう。」




そんな声が聞こえて胸が痛くなる。




片山、野球部なんだろ?




あれから文芸部にしか行ってねえじゃん。




「美門くん?大丈夫?」




ハッと我にかえると目の前にはどアップで、立花さんの大きな目。




「ん、へーき。」




冷静を装う。




けど、心臓は鳴りやまない。




バクバクすごい音を立てている。




こんな至近距離で心臓の音が立花さんに聞こえないか、それだけでいっそう緊張が高まる。




「わざわざ来てもらっちゃって、ごめんね?




疲れてるのに。」




申し訳なさそうに微笑む彼女につい悪戯心が。




「いいんだよ、好きできてるんだもん。」




ニッコリ笑うと、




「えぇ?




え、え、ええぇ?




そういうことなの?え?ええ?」




テンパってる笑




「なぁに、どうしたの?」




もっと弄りたかったけど、さすがに可哀想。




「ふふ、冗談だよ。」




そう言うと、安堵する表情を予測していたのに




なんと彼女は残念そうな顔をした。




どこか、傷ついたような。




「え、、、、」




「え?冗談ならやめてよおー!」




ドンッと叩かれた背中。




立花さんの顔をもう一度見ると、いつものニコニコした表情に戻っている。




何だったの、、、、




さっきの。

・→←俺たちの夏



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月海(プロフ) - 紅葉さん» 頑張る〜!ありがとう、完結に向かうよー!! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 続編、超楽しみ!更新頑張ってね! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 4b767a5aa3 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 紅葉さん» ありがとう、ありがとう!じゃんじゃん更新するよー!笑 (2020年3月8日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 新作も読むね!今回の更新した話も面白かったよ! (2020年3月8日 14時) (レス) id: 4b767a5aa3 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 紅葉さん» 読むのはやーい!w頑張れ!頑張るよー!!! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月海 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki  
作成日時:2020年2月13日 18時

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