混沌な吸血鬼たちと (ページ33)

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お題8:お前は裏切るんだ？※ A ページ33

「大人しくしろ」

『っ！』

またお前は嫌々と抵抗する。
言ったはずだよな…？
俺たちに逆らったらどうなるかって。

『ち、違うんです…！』

「何が違うんだ？言ってみろ、ほら」

Aの顎を掴んで顔を振らした。
涙目で見上げて訴えて来るその顔に俺の中で沸々と何かが湧き上がって来る。

『ま、まだ血を飲まれる時間じゃないと思って…その…っ』

「いつもきっちりと時間決まってるわけねぇだろ。
　そうじゃねぇだろ、なんでお前は抵抗した？俺たちとの約束忘れたのか？」

『ご、ごめんなさ、い…』

「へぇ…謝った？お前は裏切るんだ？俺はちゃんとルール守ってんのに」

『う、裏切ってなんかないです…！ど、どうしたら許してくれるんですか…！』

今にも流れ落ちそうな涙を溜めて見上げるA。
思わずごくりと喉を鳴らしてしまった。

Aは今俺の中で支配されている。
あぁ…ますます躾甲斐があるこいつは。
どんどん調教させたらお前はどうなっちまうんだ？

魅了も効かないこいつが日に日に俺の言葉で狂わしていっているのが楽しくて仕方ない。
簡単に従わないのがまたいい。だから躾が楽しい。

「俺の上に乗っかれ」

『…え？』

「ほら、早く」

俺はベッドに寝っ転がって、脚を広げてここへ来い。と合図する。
Aは恐る恐る俺の上に跨って座り込んだ。
下から見上げてると何をされるんだと待っているA表情。

俺はAの手首を掴んで、その指先を軽く甘噛みした。
ピクッと反応しているがお構い無しに俺はその指に牙を入れた。

『い、っ…！』

指を引っ込ませようとして来るのを阻止するようにその指を咥えた。
じゅう、と吸い付けば甘い蜜が口の中でいっぱい広がってどくどくと身体が熱くなって来た。

俺はもう片方の手でAのお腹から胸まで撫で上げた。
彼女の上擦って色づいた声が漏れて、スイッチが入る。

Aは俺の上で抵抗も出来ずにされるがまま。
…いや、抵抗すら出来ない程に支配していく。
両手で指を絡ませて小さく首を振って、必死にその快楽に溺れていくA。

「…っ、ほら、もっと欲しいだろ？」

『ぅ…、ん…っ！やっ…！』

「…はっ、ほんと。とんでもねぇな…っ」

このまま壊れちゃえばいいのに。
いや、もう壊れている？
どっちが壊れているんだろうか。

明日もお前を壊して、俺に支配されてけばいい。
俺だけを見てればいい…。

さぁ、もっと鳴きな？
俺が欲しいんだろ？
…どんどん壊れちゃえ。

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