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?「あー腹減ったなぁ」
?「昨日いっぱい血飲んでたでしょうに」
?「よくあんなまずい血飲んでられるなぁ」
?「お前らはよく血も飲まずに平気でいられるよな」
僕たちは長い時間、何十年何百年どのくらい生きて過ごしてきたんだろうか。
ずっと4人でこの屋敷で好き勝手に過ごしていた。
普通に人間と変わらない生活。
外で遊んだりお買い物したりと何不自由なく暮らしている。
え、人間にばれないのかって?
僕たちは「元人間」の吸血鬼だ。見た目は普通の人間と変わらない。
お腹が空いて理性失うか牙を見せない限りは人間にはばれない。
えおえおとFBは満月の時以外は極力、人間の血を飲まないようにといろいろと工夫して過ごしてきた。
吸血鬼は血を頂いたあとは痕跡を一切残さないように跡形もなく消す。
…まぁ、僕らの場合はほとんどあろまがやってくれているんだけどね。
食われた人間は大体はニュースでは神隠しやら行方不明として扱われる。
僕たちは満月の時か数年に一度の皆既月食で月が赤くなったときは吸血鬼達は理性を失い、人間を躊躇なく襲う。
その時はもう僕たちは理性が効かなくなって血をいただいている。
あ「…そういえば今朝手紙来てたな」
F「ん?珍しいね、誰から?」
き「お、果たし状か!?」
え「…これあの人の字じゃ」
3人「え…」
僕たちは今朝来た封筒に入った手紙を一緒に見る。
字はどこか懐かしい形。きっと僕たちを助けてくれたあの吸血鬼だ。
しばらく姿を消してしまって忘れかけていたが、まだ彼は生きているんだと安心した。
あ「来月、私の娘を君達の屋敷に居候してあげれないだろうか。
私の妻は娘と一緒にいた頃に吸血鬼狩りに襲われて殺されてしまった。
私は娘のそばにいれない事情があり、大事な我が子を1人にさせたくない。
勝手なお願いで悪いが、彼女はとても優しくていい子だ。君達の好きにしても構わない。
だが絶対に彼女を殺すな。……だってさ」
き「俺達の好きに…ねえ」
え「…急な話だな」
F「好きにしていいってどういうことだ…?」
あ「ま…家畜相手にナメられないようにいつものように過ごしてけばいいっしょ」
F「さっそくもう家畜扱いなんだね。あろま…」
き「この屋敷にいる限りは人間の女の子と扱い一緒じゃないことだけは覚悟してほしいね」
え「…俺には関係ない話だな」
なんだかんだで、こうして俺たちと彼女のとんでもない生活が始まるのだった。
どうして人間と一緒に…。
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作者名:もちぷよ | 作成日時:2023年1月1日 22時