【黄瀬涼太】あなたの事タイプじゃないんだけど【黒バス】【赤司征十郎】season2

意外と大丈夫 ページ31

黄瀬side


黒子っちの言う通り本当に茶川さんが来てくれた
だけど何を話せばいいかわからない……


それはきっと彼女も同じだよな
めっちゃどもってるし
俺は思わず笑ってしまう


A「あ、あの、コレ……少しだけど、良かったらどうぞ。」


茶川さんはスイーツショップの箱をくれた
甘い物好きだから素直に嬉しい


あ、エクレアだ……
ここのエクレアおいしいって評判なんだよな……


黄瀬「これ俺食べたかったやつっスよ、どうもありがとう！」


お礼をすると茶川さんは頬を少し赤らめて言った


A「どういたしまして。このエクレアね、前に涼太がおいしいって教えてくれたんだよ。」


そんな事もあったのか
そりゃこっちが覚えてなくてもこんな事言われて嬉しくない男なんかいないだろ

なんか照れてて可愛いし
赤司っちが好きになるのもわかる……
それに俺も好きだったんだよな


黄瀬「じゃ一緒に食べよう、はい、茶川さん。」

A「あ、ありがとう。」


彼女の笑顔を見るとなぜかホッとした
覚えてないけど、なんか安心感がある

早く思い出したいって思う



A「怪我の方はどう？」

黄瀬「ん？あぁ、なんか俺回復早いみたいで、歩いていいって言われたからたくさん歩こうと思って。まぁ、腕もすぐ治ると思うっスよ。」

A「本当に大丈夫なの？先生は外傷が酷いって言ってたから心配したんだよ。」


心配そうに俺を見る茶川さんは本当に可愛い
まぁこんな感じで心配されるのも悪くないな……


黄瀬「大丈夫大丈夫！意外と大丈夫っス！」ニッ

A「そっか……元気そうで良かった。」ニコ


ドキ……


あ、やっぱり笑顔も可愛い
綺麗系なんだけど可愛らしさもあるんだな



……………




そして沈黙だ
気まずい……



すると茶川さんがバッグを持ち立ち上がった


A「じゃ……今日はもう帰るね……」

黄瀬「あ……うん。」


このまま帰っちゃったらもう会えないんじゃないか？
俺はそれでいいのか……？

いや、それは嫌だよな



黄瀬「あのさ！また話せる？……その……もし暇があったらまた来てもらえると嬉しいんスけど。」


彼女は少し驚いた顔をする
その後俯いて震える声で言った


A「ごめん……」


茶川さんはぺこりとお辞儀して病室から出て行ってしまった



泣いてた……？
俺変な事言ったかな…
つーか、やっぱりダメだよな……


赤司っちがいるんだから

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