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no side
Aは芽吹の背中に飛びついた。
「うぉっ！？」
咄嗟に足を出して転倒を免れた芽吹。
Aはそんな芽吹の背中に頭をつける。
『お師匠、私、お師匠の苗字好きです。
とっても綺麗です。とっても強そうです。
名乗れるなら名乗りたいです。家族になりたいです』
「おぉ……」
ぎゅ、と芽吹の体にまわした腕に力をこめる。
『私が……私なんかが、名乗って良いんですか？
人殺し一族の私が……穢れた血の私が……
お師匠の家族になって良いんですか？』
じんわりと芽吹の背中が湿っていく。
「良いに決まってんだろ？じゃなきゃ言わねぇよ」
『ｯ……！！』
芽吹はクルリと腕をまわして
背中に引っ付いたAを回収する。
「今日からAは俺の娘だな！」
『お"師"匠"ｯｯ……！！！』
ボロボロ涙を零すA。
男性が怖いのも忘れて芽吹に抱き着いた。
「よしよし……」
Aが泣き止んで眠るまで
芽吹はずっと隣で背中を撫でていた。
──────
.一年後.
『お師匠ー！！』
「おーおー……朝から元気だなぁ……」
『だってもう出発ですよ！！緊張！！』
Aは日輪刀をさして
家の前をウロウロと歩き回る。
「…………ちゃんと帰って来いよA」
『！勿論です！！約束します！！』
ぐっ、と拳を握るA。
「落ち着いてけよ。お前なら出来る。
俺が見込んだ"継子"で、俺の大事な娘だからな！
ついでに売られた喧嘩は迷わず買え！」←
『はいっ！！』
「おっしゃ行ってこい！！」
『行ってきます！！』
バシン、とAの背中に喝を入れる芽吹。
Aは元気よく拳を突き上げて走っていった。
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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます！！長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……！芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー！！ (2020年2月2日 18時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
邑 - 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年1月26日 21時
