検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:22,160 hit

8 ページ9

「貴様ら二人を討ち果たしてしまえば……残りは容易く済みそうだ…」

まぁ、不利だろう。上弦の壱にはそう簡単に勝てはしない。それにしてもまずい。
えっと、多分。私が行くことで、私にも攻撃が来ると思う、それでなんとか技の間を抜けてもらえれば…!
迷わず。

上弦の壱に向かっていけば、すぐに技は出された。
月の呼吸の捌の型ね。覚えておこう、これは。

「ぐぅっ……」

三日月が次々と襲いかかる。あっという間に細かい傷が付けられた。刀で弾ききれない。
降り月、連面。

うわぁ、うわぁ!!混乱する。混乱してしまう!!雨みたいに降ってくるんだ、月が!!
当たったら死ぬ。当たったら死ぬ!避けろ、避けろ!!!

「しっ、不死川さん!!!」

連面で背中を大きく斬られてる!!あんなに出血していたら、いたら、とてもまずい!!

「俺に構うな!!」

考えが甘かった!上弦の壱だもん、技を分割してない!!私の分増やしてきた!
穿面斬、蘿月。

助けないと、助けないと!!無一郎が不死川さんの方へ向かってる。補助しないと、助けないと。

咄嗟に不死川さんの前へ出た。刀でなんとかさばいて、無一郎は後ろへ飛んだ。

「死なせない、貴方はまだ両腕で刀を振れる…!!」

私も。脱出!!!
ちょっとだけ足が切れた。大丈夫。痛みは感じない。

「うあぁっ!!」

休む暇もない。回復の呼吸も間に合わない!!
そんなん必要ない、と一瞬で自問自答して。
無一郎が間合いの内側に入ろうとしてる。じゃあ私は後ろから行こう。上弦の壱の後ろ側。そうと決まれば走って走って。

一番私は小柄だ。
無一郎より身長も体重も小さい。一番素早く動けるはずなのに!
天満繊月。

「あ、っ、」

痛い!!
顔に急な激痛!なに、何が起こった!?駄目だ、足を止めては!無一郎が死ぬ!!
無一郎より、一秒くらい速かっただろうか。
上弦の壱の左胸に私の刀が思いっきり突き刺さった。

「…!」

こっち見た!!!殺される!!
いや、でも、力には、なれたか。これで玄弥くんは撃てる!!
月の呼吸。あ、死んだ、私。今死ぬ。玄弥、早く撃って…私は多分刀を離してしまうから!!

撃った!!
無一郎は何処にいる…!皆は、皆は!!

メキっ、と、木が巻き付いて。よし、いける、いける…まだだ、離すな、駄目だ……っ

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
396人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

結衣(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にハッピーエンドですね笑笑 本誌だともう出てくるたびに泣いてたので、、本当にお疲れ様でした。むいくんの誕生日楽しみにしてます! (2020年5月20日 18時) (レス) id: 3b6ed38452 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - むいくんの誕生日、楽しみにしています!最後まで、本当に本当に最高でした!お疲れ様でした! (2020年5月17日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/  
作成日時:2020年5月17日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。