完 結 編。

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「玄弥くん、行けるね……？」
「あ、あ」

無事に、玄弥くんは回復した。刀も銃も握れる。
ぐるぐると、無一郎は刀の柄に手を巻き付け、さぁ。
向かおうと思った、そのとき。無一郎は心配そうにこちらを見つめた。

「………A、」
「なに？…やっぱり辛い…？出血何とか止まらないかな、」

無一郎は首を横に振る。

「辛いのって…君の方なんじゃないの」
「え、」
「可笑しい。ここに来てから、ずっとおかしい」

可笑しい？私が？
つらい？
そんな気持ち、捨てたつもりだ。一々辛さに構っていたら、鬼なんて倒せないから。

「わたしは何も変わらないと思うけど」

貼り付けた笑み。口元が引きつってしまって。
手の中の重い刀の感触を確かめて。

「…そんな話してる場合じゃ、ない……行こう？無一郎」
「…………」

無一郎は素直に頷いてくれた。

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