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「ふむ…興味深い話ですね」
目を丸くしたしのぶさんが、こくこくと頷いては、感嘆の声を漏らした。
記憶が戻ったことを報告しに、無一郎と蝶屋敷に来た。
「珍しいことなんですか…?」
「そうですね。あれから少し雪の呼吸について調べてみたんです。」
雪の呼吸は、私の場合才能みたいなものを私が親から引き継いで習得したらしい。私の父も鬼狩りで、雪の呼吸を使っていたみたいだ。それの遺伝だろう。
それで、透白華の話。
あれは確かに、無敵に近い技だ。異常に速く、正確に動ける。ただ、その代わりの代償も大きい。
技の使用者にとって、最も大事で大きな記憶を忘れてしまうのだ。今回の私だったら無一郎のこと。
その記憶は思い出しにくくなってしまうらしく、私の祖先は、技を使い、結局何も思い出せないまま死んでいった人も多いらしい。
それが、私の場合。組み紐と庭だけで思い出せてしまった。
「ん、まぁ、愛の力だとしか思えませんねぇ」
しのぶさんはそう言うとからからと笑った。
「上弦の壱と戦い、生き残り…なかなか戻らないと言われる記憶まで戻ったら…多分、神様が絶対にくっつけてやるぞーって、頑張ってるんじゃないでしょうか?」
無一郎と私は思わず見つめあった。
「……私達、神にも愛されてるの?」
「…そうみたい」
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結衣(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にハッピーエンドですね笑笑 本誌だともう出てくるたびに泣いてたので、、本当にお疲れ様でした。むいくんの誕生日楽しみにしてます! (2020年5月20日 18時) (レス) id: 3b6ed38452 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - むいくんの誕生日、楽しみにしています!最後まで、本当に本当に最高でした!お疲れ様でした! (2020年5月17日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/
作成日時:2020年5月17日 8時