五条悟のセクハラ防止法適用はまだですか？【五条悟】

セクハラ防止法２５ ページ26

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「‥‥‥白崎さん。本当にこれに乗りたいの？」


『好きなアトラクションに乗れって言ったの五条先生じゃないですか。ほら、行きましょ』


「いや、まだ白崎さんなら良いけど。僕みたいな高身長の目隠し野郎が乗ったらそれこそ変人‥‥‥」


『大丈夫ですよ。今更変人だって思われたところで』


「僕のこと元から変人って言ってる？」









大きな屋根付きで、大量のペガサスとユニコーンがくるくると回る建物。そう、何を隠そうメリーゴーランドである。


いや、なんか明らかに人気無さそうで人も少なかったしさ。可哀想だなって思って。メリーゴーランド久しぶりに乗ってみたくなったし。

渋々と可愛らしいユニコーンにまたがった五条先生の隣で、私も水色のペガサスにまたがった。うわあこの乗り心地、懐かしい。









「ではカップルのお二人さん、ペガサスに乗って楽しい旅をお楽しみ下さい！」









誰もほとんど来てなかったので退屈だったんだろうスタッフのお兄さんが、こちらを見て嬉しそうに高らかに叫んだ。

そんな気恥ずかしい台詞に、五条先生は更に身をすくませた。それから恨みがましい目で私を見る。








「え、なにこれ僕へのいじめ！？」


『そんなわけ無いでしょ』








その直後、ぐるぐると回り始めるメリーゴーランド。私は初心に返ったような気持ちでかなり楽しんだ。

隣の五条先生は、ペガサスの回転が終わってホッとしたような顔をしてたけども。








「ありがとうございました〜！」







私この後さっきのジェットコースター乗りたいです！と隣を歩く五条先生に言うと、彼は呆れたように笑って突然私の頭をくしゃくしゃと撫でた。


突然のことにびっくりして目玉をひんむく。








「メリーゴーランドではしゃいでた白崎さん、子供みたいでかわいー」


『め、メリーゴーランドから下りた途端にいつもの調子に‥‥！』


「こっからは白崎さんいじり倒すから」








ひひひと笑う五条先生を遠目に見て、この人メリーゴーランドに置いて来るべきだったかなってなんとなく思った。

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