向い合わせの空【花宮真】 (ページ18)

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で？ページ18

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花宮「で？」

貴「まだ会話も始まってないのになんですかいきなり。」

花宮「なんでさっき木吉にメールするなんてほざきやがったんだよ。」

貴「あぁ、その事ですか。

あいにく、それを貴方に説明する義務も理由も親切心も私は持ち合わせていないので教えるつもりはありません。」

花宮「その位答えたっていいだろ。」

貴「嫌です。」

花宮「＿＿＿＿」

ちょ、急にショボくれないでくださいよ。まるで私が悪いみたいな状況になってしまうじゃないですか。

それに、私と鉄平はただの友達です。それをどう言うアングルで捉えたらやましい間柄なんて解釈が出来るんでしょう。

別にどう誤解されようが構いませんけど、さすがにそこまでの追求をされるのは心外です。

花宮さんて頭の良い割りにはどうでもいいところに食いつきますよね。まったくもって面倒くさいです。

貴「では逆に聞きますけど、なぜ貴方はそんな事を知りたいんですか？

さして面白くもなんともない話だと言うのに。聞いたところでメリットはありませんよ？」

花宮「……」

今度は黙りですか。つくづく手のかかる人ですね。歴代の彼女さんたちは一体どのようにこの人とコミュニケーションをとっていたのでしょう。もはや謎ですよ。

貴「「インターハイ」」

「もうすぐ地区予選があるから、みんなで見に行かないか？って誘われたんですよ。

だから連絡をメールでしようと思ってさっき言ったんです。」

これで満足でしょ？なんて半分呆れがった私の回答に、花宮さんはポカンと口を開けて聞いていた。

何です、その間抜けに拍車のかかった顔は。変顔なんてしなくても貴方は十分にテクニカルフェイスですよ。私の腹筋に負担がかかるのでやめてください。

花宮「それだけ？」

貴「はい。それだけです。何か文句ありますか？」

花宮「っ、別に！何もねぇよ！いいから早くスーパー行くぞ！」

貴「うっわムカつく。答えてあげたんですからお礼くらい言ったらどうなんです？」

花宮「るせぇ!!んな小さいことでガタガタぬかしてんじゃねぇよ!!ヴァーカ！」

貴「はっ！？誰が馬鹿よ!!ぶん殴られたいの！？この変態ド畜生が!!」

花宮「あぁ！？啼かすぞクソ女！！！」

貴「貴方に啼かされる程落ちぶれちゃいないわよ！！」

花宮「だったら今晩覚悟しとけよ!!声かれるまで啼かしてやるからな!!」

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