向い合わせの空【花宮真】 (ページ13)

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飛ぶぜ？ページ13

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もう第３クォーター突入ですか。結構汗かきましたね。

替えの洋服を持ってきて正解でした。このままじゃ汗くさくてやってられませんもん。

あと、誰でもいいんでそろそろ私のフォローに来てくださいませんか？火神君とテツくんの食らい付くような視線と覇気のせいで私のライフポイントがもう限界です。

しかもマークに付いている鉄平のお陰で背中しか見えません。もはやこれ何のゲームですか。助けてくださいよ花宮さん。

日向「伊月！Aのマークにつけ！抜かれんぞ！」

伊月「分かってるよ！任せろ！」

連携の取れてるチーム。とかそんな可愛いレベルのボール運びではなく、えげつない手工をこらした一方的な試合をお送りいたしております。

あれよあれよと言う間にかさんでいく点数と、変わっていくテツくん達の楽しげな表情に、自然と昔の記憶がフラッシュバックしてきて、懐かしいのと暑苦しいので忙しいです。

あと、みなさん。そんなに睨んでこないでくださいよ。花宮さんと私を組ませたのは貴方達の監督がなんですから。

伊達に花宮さんも無冠の五将の悪童のなを背負っていませんでしたし、私も６年間何も得ずにバスケを続けきた訳でもありません。

嘲笑うようにして口角をあげながら降旗にパスを回すと、花宮にアイコンタクトを取る。

花宮「そこのつり目！５秒たったら上にボール投げろ！」

降旗「えぇっ！？上に！？」

花宮「いいから言うこと聞け！！出ないとAにぶっ殺されんぞ！！！」

貴「ぶっ飛ばしたりなんてしませんよ。人聞きの悪い。」

言うが速いか跳ぶのが速いか、火神を越えるスピードで空高く舞うと、そのままボールを掴みゴールへと叩きつけた。

まぁ綺麗なフォームとは言えませんが、何とか得点に繋がるパスとゴールを決めることが出来ました。よかったです。

貴「あ。」

花宮「っぶな。」ﾊﾟｼｯ

おや、あと少しで花宮さんの顔に跳ね返ったボールが当たってしまうところでした。惜しい。

黒子「外れてしまいましたか。残念です。鼻骨が折れてしまえばよかったのに。」

花宮「テメェｯ(怒)」

貴「ごめんねテツくん。この眉毛避けやがったから。」

黒子「せっかく木吉先輩の仇がもう一度取れると思ったのに。」

木吉「ハハッ、残念だったな！２人とも！」

日向・伊月「あれ？木吉ってこんな悪どいかおで笑うやつだったっけ？」

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