黒羽根の主2 ページ7
鴉)大丈夫ですか？
貴)大丈夫...今度は貴方の話を聞かせて。
鴉)私のですか...？
鴉は困ったような顔をしたので、彼女が彼に質問することにした。
貴)じゃあ、貴方の名前を教えて？
鴉)名前...ですか...私は特に名前などありません。
貴)そうなの?じゃあ、私が名前をつけてあげる。そうねぇ...貴方は海のように広くて美しい天を飛ぶから...海...天....天海...天海なんてどう?
鴉)そんな美しい名...私にはもったいないです...
貴)そんなことないよ!月明かりに照らされて光る翼がこんなにも綺麗なのだから...
鴉)ククク...そんな綺麗だなんて...貴女は変わっていますね。皆、この翼を嫌うのでそんなふうに言われたのは姫様が初めてです。ありがとうございます....
鴉は嬉しそうに御辞儀をした。
貴)ふふ、どういたしまして。
はぁ...私もそんな翼があったら、この城を抜け出して貴方みたいに自由に飛ぶのに...
彼女は小さくそう言葉を漏らして苦笑した。
鴉)本当にそうしたいと思っているのですか...?
貴)え?
鴉)ここを抜け出して自由になりたいと思っているのですか?
真っ直ぐ彼女の瞳を見つめる鴉。
貴)まぁ...そんなことが可能なら...
鴉)では、私と一緒に行きますか？籠の外へ...
貴)......それは...ここから出られるってこと...?
半信半疑でそう問うた。
鴉)ええ、でもこの身体じゃ貴女を外に連れ出せませんね。
途端、沢山の黒い羽根がどこからともなく現れ、鴉を覆ってゆく。それはやがて大きくなって人の形になり、1人の男が現れた。彼女はその光景を目を丸くして見ていた。
白銀の長い髪に切れ長の目、口元は鴉の嘴のようなマスクで隠れているが、今までに見たことのない美しい青年だ。
貴)あっ貴方...
鴉)ククッ、驚きましたか?私は先程の鴉ですよ。ほら、翼があるでしょう？
翼を広げて彼女に見せると、笑顔でそう言った。そして、歩み寄って椅子に座る彼女の前に跪き、手を取った。
鴉)姫様、もう一度伺います。私と共に行きますか？
貴)わっ私は...
鴉)もし、私と行くならばもうここには戻って来れません。貴女のお父様もお母様にも会えなくなります。それでも行きますか？
しばらくの沈黙。彼女は悩んだ。全てを捨てて永遠の自由を得るか、それとも今のまま一生籠の中にいるか...
貴)行きます、貴方と共に。
お父様、お母様ごめんなさい。
鴉)それが貴女の答えですか？
私は...
貴)はい...
"自由"が欲しい
鴉)クククッ...賢明な判断かと...
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レミ - 性的な描写があります。フラグをちゃんと立ててください (2018年11月25日 14時) (
レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» ですよね♪ギャップ萌えですよ！！！ (2016年4月17日 10時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» そうですそうです！怖いから良いのです！変態だから良いのです！ww イケメンなのに...っていうギャップがたまりませんw (2016年4月13日 22時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» もう。。。なんか、怖いですww でも、それがいいんですよね♪ (2016年4月10日 23時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» 見れたんですね！opで猿轡をつけて出てきたのにはびっくりしましたよww 確かに光秀様は使いやすいです！技もかっこいい！でも、宴とそれ以前では技がちょっと違ってて以前はもっと激しい技がありましたww (2016年4月5日 21時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫ノ尻尾 | 作成日時：2016年2月1日 22時
