明智のち天海 〜死神たちの短編集〜

入れ替わりは突然に 1 (戦国) ページ35

貴)ぎゃああああ!!

城中に響き渡る悲鳴

明)Aさん、しっかりしてください。

貴)だだだだってわっ私達っ!

入れ替わってるぅぅぅぅッ!?

貴)私、光秀様になっちゃってますよ!光秀様だって私に...!あぁ!どうしたらいいのでしょう!

この状況に混乱してしまってその場に私が頭を抱えて座りこむと、私の姿になってしまった彼が大丈夫ですよと言った

彼は全然動じてないようだ

明)ずっとこのままということは恐らくないでしょう。直に戻りますよ。

貴)でも...!

もし、戻らなかったらと続けて言ったが、なぜか恍惚状態に入ってしまった彼にはもう聞こえない

明)あぁ...いいですっ...!Aさんの体をこんなに感じられるなんてっ!こうなったら戻ってしまう前にやれることはしておきましょう...!

そう言って走りだした彼

貴)えっ!?光秀様!?

私は彼を追いかけた

そして、たどり着いたところは...

貴)なっなんで私の部屋に...

彼は部屋の中央に座ると手招きして隣に座るよう言った。私は言われたとおり隣に座るとなんと彼は着物の帯を外し出すではないか

貴)ちょっ!?光秀様!?駄目ですって!////

私が彼の手を掴むと待っていましたといわんばかりにニヤリと笑い、逆に私の手を掴んで引っ張ると私が彼を押し倒すかたちでそのまま畳に倒れ込む

貴)いたっ...っ...!?////

手を動かす何やら柔らかい感触が...

よく見ると私の手は彼の着物の中の胸(正確に言うと私の胸)にあった

入れ替わりは突然に 2→←美男子＝敵 (現代)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す