明智のち天海 〜死神たちの短編集〜

仲良し3兄妹 (現代) ＊みってんがお兄ちゃんです ページ4

天)今日は私がAと寝るばんです。光秀は
さっさと寝室に行きなさい。

光)嫌です。今日はAは私と寝るんです。ねぇ、A?

貴)え〜...そんなの知らないよ...私はどっちでもいいから、早く眠らせて...

寝る前になるといつもこうで、双子の兄さん達はどっちが私と寝るか争う。兄さん達のことが大好きな私にとっては、毎日こうやって喧嘩する2人の姿を見たくないんだけど...

天)ほら、Aは貴方と寝ると言わないではありませんか。

光)だからといって、兄さんと寝るとも言ってはないですよ。

貴)もう、3人で寝ればいいんじゃない？

天・光)嫌です。

貴)なんで!

天・光)だって、Aを一人占めできないでしょう！

もう何を言っても無駄だね...

貴)もう知らない!先に寝る!

天・光)！

私は寝室に入るとドサッとベッドに寝転ぶ。すると、勢いよくドアを開けて兄さん達が入ってきた。

天・光)A！

貴)何？決まったの？

ベッドに横になったまま、語気を荒げて言うと兄さん達は互いの顔を見合い、溜め息を一つついた。

天)仕方がないですね...

光)3人で寝ますか...

貴)本当に?

天)ええ。

貴)そっか、なら早く寝よう？

光兄が左、天兄が右、私はその間に寝ることが決まり、3人で布団をかけて横になる。ぎゅうぎゅうでちょっぴり狭いけれど、あたたかくて心地良い。やっぱり兄さん達と一緒に寝ると安心する。

貴)手つなごう?

天)フフフ...いいですよ。

光)Aは甘えん坊さんですね。

兄さん達は私のおでこに口付けを落としてから、手をぎゅっとつないでくれた。それから、私たちは頭をくっつけて仲良く眠りについたのであった。

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