柘榴 2 ページ30
明)...んっ...違いますね...
しばらくして彼は私の首筋から口を離した。
明)貴女のはとても甘く柔らかい...
もっと味わいたいと思うくらい美味ですよ...
そう言って、彼は舌なめずりして私を見下ろした。その姿は獲物を狙う獣のようだ。
貴)い...いや...もうやめて...
消え入りそうな声で彼女は懇願した。しかし、そんな言葉は今の彼をさらに高ぶらせる言葉でしかなかった。自らが彼女の首に付けた痕に指を食い込ませ、グリグリと押す。彼女が痛みに歪む顔を見て彼は嬉しそうに笑った。
貴)いた...いっ...みつ...ひでっ...光秀さんっ...!
彼女に名を呼ばれ、はっと我に返った彼。
明)あぁっ...私はっ...何をして...
彼女は酷く動揺している彼の腕をひいて抱きしめた。
貴)光秀さん...私は大丈夫だから落ち着いて、ね?
よしよしと彼の背中をさすってあげる。すると、落ち着いたのか彼女の肩口に埋めていた顔をゆっくりと上げた。
明)すみません...Aさん...その傷...
貴)いいんです...気にしないでください...こんな傷、早く治りますよ。
彼女は彼に微笑んでみせた。だが、彼は悲しそうな顔をするばかり。
明)Aさん...貴女は私から離れたほうがいい...
貴)何を言ってるんですか!私は光秀さんのもとを離れません!もう何度もそう言ってるじゃないですか...
明)貴女は私に恐怖を感じている...なのに、どうして逃げないのです?私は貴女の顔を涙で濡らすことしかできないというのに、なぜ...
貴)私はこの先どんなことがあったとしても光秀さんの側にいたい。これが私の望みなんです。確かに怖いと思うこともあります...だけど、そんなことどうでもいいと思えるくらい光秀さんのことを愛しているから......光秀さんは私のことを愛していないのです?
明)愛しているに決まっています...!
貴)ふふ、なら良いじゃないですか。お互いに愛しているなら、離れる必要なんてないですよ。
明)ですが... 貴)もう、何も言わないで...
彼女は彼を力強く抱きしめ唇を重ねた。彼への深い愛を込めて。
彼は異常な殺人鬼
いつ殺されてもおかしくない
恐怖を感じることもあるけれど
彼は誰よりも私に優しいから
愛してくれるから
私は彼と永久の愛を誓う
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レミ - 性的な描写があります。フラグをちゃんと立ててください (2018年11月25日 14時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» ですよね♪ギャップ萌えですよ!!! (2016年4月17日 10時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» そうですそうです!怖いから良いのです!変態だから良いのです!ww イケメンなのに...っていうギャップがたまりませんw (2016年4月13日 22時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» もう。。。なんか、怖いですww でも、それがいいんですよね♪ (2016年4月10日 23時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» 見れたんですね!opで猿轡をつけて出てきたのにはびっくりしましたよww 確かに光秀様は使いやすいです!技もかっこいい!でも、宴とそれ以前では技がちょっと違ってて以前はもっと激しい技がありましたww (2016年4月5日 21時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫ノ尻尾 | 作成日時:2016年2月1日 22時