明智のち天海 〜死神たちの短編集〜

好きで嫌いで大好きで (現代) ページ17

貴)ちょっと!これはずしてくださいよ！

私は今ある人に保健室のベッドの上で両手両足を縛られ、目隠しまでされている。

天)ククッ...それは無理ですよ

この不気味な笑い声。
それは大きななマスクが印象的な保険医の天海先生...
この先生は私へのボディータッチがハンパない。手を触ったり、頭を撫でたり...というのはまだ許せる範囲だったが、最近はどんどんエスカレートして今に至るのである。

貴)私は先生が保体委員の仕事があるっていうから来たのに!

天)そんなの嘘ですよ。委員会の仕事で貴女1人だけをよんだことは一度もない、そうでしょう？

貴)...じゃあ、私を騙したの!?

天)クククッ！貴女は真面目ですから、ここに来てくれると思いましたよ...

ひんやりとした先生の指が頬を撫でた。

貴)いやっ！

天)どうですか？周りが見えず、これから私に何をされるかわからない恐怖は...

先生の声が耳元で聞こえた。と、次の瞬間...

貴)ひゃうっ...!?

耳にかぶりつかれて、思わず声をあげてしまった。すると、今度は耳を生暖かいものが這う。先生の舌だった。

貴)はぅっ...////

天)クククッ...

貴)変態めっ!大っ嫌いよ!////

天)おやおや、そんな口の聞き方をするとは...お仕置きが必要ですね...

そう言うと、先生は私を押し倒した。

天)ククッ...膝丈まであったスカートが捲れて、貴女のいやらしい太腿が見えていますよ。

すぅっと太腿を下から上に撫でられる。

貴)やめっ...て...んんっ////

天)無理です...私は貴女の前では仮面をつけていられないんですよ...貴女のその可愛いらしい声がもっとききたくて自分を抑えられないんです...

貴)っ////

天)ねぇ、貴女は本当に私が嫌いなのですか？

貴)きっ嫌い!...っ!////

今度はブラウスの中に手を入れてお腹を触ってきた。

天)本当のことを言ってくださいよ...

先生の手が色んなところを這い回る。そして、とうとう堪えられなくなった私は...

貴)...っ!...好き...大好きだって...!////

ピタッと先生の手が止まる。

貴)...嫌いだったけど先生のせいで好きになっちゃったの！////だっだから...先生、責任とってくださいよ////

しばらくの沈黙。その後先生はクスクス笑った。

天)責任ですか...ククッ!良いですよ...

先生は私の目隠しをはずした。

天)今からその責任をとってあげましょう...たっぷりとね...

マスクをしていない先生の顔...
目を細めて妖艶に笑いながら舌なめずりする顔が私が初めて見た先生の素顔だった...

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