いつもの野原で(戦国) ページ12
心地良い風がふく春の午後
俺は野原に仰向けになって軽く睡眠をとっていた。
いつも家の畑仕事が終わるとここで寝る。
そんなところにいつの間にかやってきたこいつ。
明智光秀
こいつと初めて会ったのもこの野原。
その時、こいつはぼぅっと空を眺めてたっけ。
それから毎日、この野原で会うようになった。
話っていう話はしなくて、俺が寝ている隣にただ黙って座っているだけ。
織田の家臣だってきいたけどこんなところでのんびりしてて良いのか...
そして今日、唐突にこいつが口を開いた。
好きです
その言葉をきいた時、しばらくは意味がわからず、口をポカーンと開けてこいつの顔を見た。
貴)お前....急に意味わかんねぇって...大体、俺のどこが好きなわけ?俺、お前と話したことないし、俺んこと何も知らないだろ?
明)確かに知りませんが...ですが、好きなんです。
貴)は?
明)なんとなくですかね...貴女のことをいつの間にか好きになっていました。きっと貴女の隣にいるのが楽しいのでしょうね。
貴)楽しい?
明)今まで、暇があれば人を殺めてそれが私にとって愉しいことであったのですが、貴女と会ってこうやってぼんやりと貴女の寝顔を見て過ごす時間もなかなか楽しいことだとわかりました...
貴)ふーん...てか、俺の寝顔いつも見てたのかよ!
明)えぇ、私がいるというのに貴女があんまりにも無防備なのでね...クククッ...それが可笑しくて...
貴)可笑しいとは失礼だな!
明)それに可愛いらしくて...見てて飽きないんです。
貴)なっ!?////
こいつは微笑みながら俺を見た。
それですごく居心地が悪くなって俺は立ち上がって、こいつに背を向けた。
貴)おっお前、俺が可愛いなんて頭どうかしてんだろ////
明)おやおや、貴女も失礼ですね。頭がどうかしてるだなんて...
貴)だってそうだろ!こんな口も悪いし、男みたいだし、こんなやつのどこが可愛いっ!?
突然、後ろから抱き締められた。
明)抱き締められて耳まで真っ赤にして...クククッ、こうやっていると鼓動が伝わってきますね...緊張しているのですか?フフ...本当に可愛いらしい方だ...
貴)うっ////
明)確かに口も悪いし、男っぽい振る舞いをしてますが、私には今の貴女が可愛いらしい女性に見えますよ?
貴)っ!?////
頬に当たった柔らかい感触。それはこいつの唇。
明)また、明日来ますね。
そう告げ、俺の元を去っていった。
調子狂う...
そう心の中で呟いて、それから一言。
貴)また明日////
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レミ - 性的な描写があります。フラグをちゃんと立ててください (2018年11月25日 14時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» ですよね♪ギャップ萌えですよ!!! (2016年4月17日 10時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» そうですそうです!怖いから良いのです!変態だから良いのです!ww イケメンなのに...っていうギャップがたまりませんw (2016年4月13日 22時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
瑞 - 黒猫さん» もう。。。なんか、怖いですww でも、それがいいんですよね♪ (2016年4月10日 23時) (レス) id: 0eaa8b78af (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 瑞さん» 見れたんですね!opで猿轡をつけて出てきたのにはびっくりしましたよww 確かに光秀様は使いやすいです!技もかっこいい!でも、宴とそれ以前では技がちょっと違ってて以前はもっと激しい技がありましたww (2016年4月5日 21時) (レス) id: 5e877ed3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫ノ尻尾 | 作成日時:2016年2月1日 22時