検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:35,419 hit

58 ページ8

.
____you







「俺だったら、Aさんのこと…幸せにできるのに。」


過去を忘れさせてくれるなら

その言葉に縋りたい。

好きとか嫌いとか

そんなんじゃなくて

ただただ裏切られた悲しみから

抜け出したかった。

どこまでも自己中な自分に笑えちゃうね。


「涙、止まった?」

「止まらないです。」

「…そっか。」


抱き締める力が少し強くなる。


「私のこと、もっと知ってください。」


好きじゃない。

好きじゃないけど

嫌いでもない。

傷つきたくないから


「…お友達から、お願いします。」


友達という境界線を張った。


「ん。今日から僕とAさんは友達。」


抱きしめていた腕を解き

私の頬を両手で包み涙を拭いた。


「でもいつか、Aさんの彼氏になれるように頑張ります。」


屈託の無いその笑顔を見たら

自然と私も笑顔になった。


「やっと笑ってくれた。」


優しいね。

その優しさが

荒れた心をそっと包みこんでくれたんだ。

59→←57



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
447人がお気に入り
設定タグ:片寄涼太 , GENERATIONS , EXILETRIBE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃむ | 作成日時:2019年11月10日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。