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__ryota
誰もいない関係者席に
ちょこんと座る女の子。
「Aさん。」
肩をトントンとして振り向いた女の子は
やっぱりAさんだった。
「…片寄…さん。」
「また泣いてる。」
俺を見上げたAさんは泣いていた。
なんで泣いてるの。
ねぇ。
そんな顔しないでよ。
「ちょっと来て。」
腕を掴み会場の外へと連れ出した。
裏口だから人は居ない。
「あの、離してもらえますか。」
気づけばAさんを抱き締めてしまっていた。
「無理です。」
「片寄さん、自分の立場分かってます?」
「分かってます。」
「じゃあ離して…」
簡単に好きだった人を忘れられるわけない。
そんなの分かってる。
でも
「俺だったら、Aさんのこと…幸せにできるのに。」
そう思ってしまうのは
Aさんのことが
好きだから。
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2019年11月10日 12時