空白の時間 ページ4
佐疫side
「あ！！！」
「あなたが、“捺守”！？」
すると捺守(?)はムッと顔をしかめて
「僕はそこんじょそこらにいるような君達に
名前を呼ばれるほど、弱くないんだけど？」
はあ、っとため息をついて、
つまらなそうに俺たちを見た
「お前……」
「やあ！捺目！僕は君に会いたくて来たんだよお！
そうそう。さっきの答えを聞かせてくれよ
君の回答はいつも面白いんだよ、
反吐が出そうなくらいね！」
捺目さんの顔を見るなり、
真顔からぱあっと明るい顔になって
楽しそうに話しかけた
「黙れ、お前如きが私たちのことを
貶してんじゃないわよ」
でも捺目さんは、
いつもとは考えられないくらいの怖い顔をしていた
俺らのことを貶すな、って
「やぁだなあ！怖い怖い！！…っていうかあ、
君、そんな僕に暴言吐く前に、後輩の心配を
したらどうなのさ？意外と君って薄情だよねえ？」
後輩…って事は…………
…そういえば……！！
「お前、谷裂と平腹と、田噛はどうした……」
「名前じゃわっかんないよお
あーでも３匹くらい石にしてあげたよ、
紫と黄と橙！びんご？ねえ、びんごかなあ？？」
「殺したのか」「殺したのかい」
「青色緑くーん、つまんないこと聞くのやめてよ」
つまらないこと……？
「“つまんないこと”じゃない、
あの３人は俺たちの仲間だ」
「やーだ、青系同色組くん達さぁ、つまんねえって
いってんじゃーん！！解れよおー！！！」
「解るか！！」
「ぴゃっ！あははははははは！！！！
君は本当に面白ーいねえ、他とはやっぱ違うなあ
“もともと妖怪人間”くんはやっぱり質が
違ぇんだなあー！！！」
やっぱり、俺たちが話しかけた時と
捺目さんが話しかけた時と…………
反応が違う
あと、“もともと妖怪人間くん”って……
なんだ……………………？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蜜柑さんですよ | 作成日時：2018年3月2日 18時
