はじめまして、ただいま！【獄都事変】《３》 (ページ28)

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捜索開始・白班ページ28

「じゃあ、私達は西だ」

「わかりました、西って事は………」

「向こう…だね……」

「何かあったら直ぐに私に伝えるように」

「「はい」」

んー、でも、こんな時に限って良い案が出ない
使えないな………この頭も………

「…軋んでるな…気をつけて」

「……？」

「どうした、抹本」

「あ、いや…ここ、軋んでる、というよりかは…
その…ここだけ……空洞…っていうか…」

「此処だけ空洞…？」

「斬るか？」

「うん、お願い斬島」

そして一気に斬り刻む

「さっすが抹本、大正解じゃない」

「それ程でも……えへへ」

なんだ、天使か

「下に行けそうです」

「そう…ちょっと覗いてくるよ
斬島と抹本は此処で………一応待機。
何かあったら叫ぶかデバイスで掛けるから、
そうしたら飛び込むか…いや…邑雨か酒本を
呼んできて………おーけー？」

「わ………わかりました」
(フラグ………)

「気を付けてください」

「なるべく気を付けるつもりだが、どうだろう
多分戻って来ない確率の方が高いな。」

「えっ………！？」

「だって、あの麻生が捕まったんだから
相当だろう、此処のは。ちゃんと警戒しなきゃ」

「そうですね、では、もし戻って来なかったら
直ぐに他の班に連絡を……という事ですね」

「そういう事だ。よろしく頼むよ
じゃ、私が居ない間の指揮官は抹本。
戦闘指揮官は斬島で、よろしく」

「「はい！気を付けて！」」

「行ってくる」

そう言って、ぴょんっと床から足を離した

………暗い

と、地面に足がついた
こつん………と響く

洞窟みたいな………？

____み…ょ……し………は…ち………な…べ………

「！！！！」

麻生…！！！

何処…何処にいるの………？！

ぴちゃ、ぴちゃって、ずるずる…って
音がする。

何か居る

「………誰だ………」

“獲物、たーげっと。つーかーまーえーた♪”

敵出現だな