はじめまして、ただいま！【獄都事変】《３》 (ページ14)

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如何二も！ページ14

NOside

「麻生…………その子は……？」

「あ……来てくれ……た……………」

少女はそこで倒れ込んでしまった

「ああ！主人ヨ！なんテ可哀想ナ！
後ハ我に任せヨ…主人をこんナにまでやルとは！
なンて恐れヲ知ラん無礼者ガ！我らは実に
はらわたが煮え繰り返って居る！許すことなかれ!!」

“なんで……なんで亡霊が…………！！！”

「ああ、主人ヨ…僕らの親愛なる麻生よ…
可哀想ニ…友人を思ウその気持ちは本物なりィ…！
…亡者ヨ……貴様は地獄送りにしてモなお、
呪い続けようぞ…僕が殺してやろう！覚悟セよ！」

「…！？これは…………」

“な、な、な、何なの！？誰なのっ！！！”

「我の名を貴様にもう一度申すのはとても嫌じゃ」

「僕の名を貴様にもう一度申すのはとっても嫌だ」

2人の亡霊はふいとそっぽ向くと
直ぐに正面に顔を戻した

「「何はともあれ…貴様は主人をこんなにまで
ボろぼロにした！許されレざル罪ゆゑ(え)、貴様が
懺悔すルまデそノ罰を与えヨうゾ！！覚悟！！」」

“この……舐めてもらってはこまりまする！！！
大体、そのちぃさな身体で何をするのだ！！”

「ちぃさな身体でモ、舐めちゃいケないナ？？」

“……っ！？ぐ、ああああああああっっっ！！？！？”

首までの白い髪色の少女は爪を長く、長く伸ばし
その一本一本が、鋭く、研ぎ澄まされた
ナイフのようなそれを邪悪な亡者の顔面に押し、

_____一気に切り裂いた、肉を抉り取った

亡者の顔は黒く紅く、とてもじゅぐじゅぐしている
とても不吉なモノとなった

“あああああああああああああああああああ”

「もう終わリと思っていなイだろうな、僕の番だ」

“………ぁ……！！！………ぁぁ……！！！……！！”

首までの黒い髪色の少女はその小さな手を
大きく膨らまし、
まるで、人間用プレス機のような、全身入るような
大きさのそれを邪悪な亡者の全身に器用に合わせ、

_____押し潰した、迷いもなく、ぺしゃんこに

亡者はもはや、原型を留めてはいなかった
もう限界だったのだ。その亡者は。
亡者は亡者でも、元は人間。身体は脆い…

「もう、声すらも出なくナったか」

「邪悪な亡者ヨ！懺悔する気二はなったかナ？」

“…ぁ……ゅ…し……ぇ…”

「ウぅむ！いイじゃろウ！なレば後ハ地獄の鬼ニ
頼ムでナ？連れテ行くノは我ノ仕事ではあルまイ」

「はい！ありがとうございます…あっ動く…！」

水色の目の少年は自分の体の自由を
取り戻したようだ