はじめまして、ただいま！【獄都事変】《３》 (ページ2)

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医務室の少年の童顔事情ページ2

酒本side

「はあ」

今日は街に買い物に出たんだけど……
女の子と間違えられたんだよね……
俺…身長、差ほど低くないんだけど…！？
170あるんだけど…！？

「…？酒本さんどうかしたんですか…？」

「あ、ああ。抹本か……どうかしたも何も！！」

「うひぃっ！？」

「あ、ごめん…いやあ。今日街で、女子に
間違えられてね……なんだろう…男にナンパって
いうのかな、それを受けたんだよね…はぁ…」

「酒本さん、童顔ですもんね…」

「はっ？」

「えっ？」

「俺、童顔なの…！？」

「い、今気付いたんですか…！！？」

「まじかぁ…、そんな事はないと思うんだけど…」

「み、みんなに聞いてみます…？」

「聞こうか」(即答)

「は、はい」

斬島の証言
「まあ…そうだな、酒本さんは………
座っていて何も言わなかったら女子に見えるな」

佐疫の証言
「ええ、うーんやっぱり、立っても喋っても、背の
高い女の人みたいだよね声ちょっと高いし…」

平腹の証言
「おお！そーだなー！最初は女かと思った！」

田噛の証言
「あ？あー、まあ最初は誰だこの女だと思ったな」

谷裂の証言
「酒本さんは顔に威厳は無くとも
お強く優しい方だ！女に見えるなど鍛錬の怠り！」

木舌の証言
「うーん、童顔だよね、女の子に見えるかも」

捺目の証言
「童顔だよ！子供みたいだもの！あっははは」

邑雨の証言
「子供…だよね、くくく…薬を飲んでから余計…
く……あはははは、笑っちゃう、はははは」

肋角の証言
「…まあ何も知らなかったら女だと思うだろうな」

災藤の証言
「そうだね、初めてみたら女性だと思う人の方が
多いんじゃないかな？」

「なんと………っ！！」

「や、やっぱり、童顔なんですよ…」

「そ、そんな訳ない……俺は認めないぞ…！！」

「……………」
(諦めの悪い……)

酒本の童顔事情、『完』！！