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ハッ
と息を飲む
及川さんはニコニコして私を見ていた
…この人は、人の心が読めるのだろうか
それも、本人の知らない本心まで
いつも核心を突いてくる及川さんの言葉に何度救われたことだろう
「…私、牛島若利の妹ですよ」
「そんなの関係ないよ。俺の目の前にいるのは牛島Aちゃんじゃなくて空井Aちゃん」
「倒したい相手の妹なんて、」
「牛島はムカつくけどそれとこれとは別!」
ずっと優しい笑顔で、私を肯定し続けてくれる
私がいくら卑屈になろうと、この人の前でそれは通用しないみたいだ
「っでも、」
「はいストップ!」
「え」
「話はあとでたーっぷり聞くから、先にお風呂入っておいで?」
「…あ」
部活のジャージを着たままの自分の姿を見て、一度頭が冷えた
お皿洗いをしてくれると申し出てくれた及川さんに甘えてお風呂に向かう
暖かいお湯は心まで暖めてはくれないけど、及川さんと話しているとぽかぽかしてくるのはどうしてだろう
明日は休日
いくら夜更かししても、誰の迷惑にもならない
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時