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俺、荷物取ってくるね!
そう言って及川さんは本当に泊まるための準備をするために一度家に帰った
たしかに明日の日曜日は部活が休みだし、予定もないと言ってしまったし
及川さんが私の家に泊まるのは2回目だ
カレーを作っておいてよかった
量もあるし心配はないだろう
私の思考を切るようにインターホンが鳴る
息を切らした及川さんが立っていた
「え、あの、そんなに急がなくても」
「俺が! 急ぎたかったの!」
「そ、そうなんですね…?」
ゼーハーと肩で息をする及川さんをお風呂に詰め込んで、私は夜ご飯の準備を始めた
ワックスの落ちた及川さんの姿を見るのも2度目
やっぱり見慣れない姿に動揺する
美味しい美味しいと言ってカレーを頬張る及川さんが小学生に見えたのは秘密
「Aちゃんって、なんでも出来るよね!」
「ほぼ一人暮らしなので出来ないと生きていけません!」
「尊敬する! …だけど」
一呼吸置いた及川さんは、一際優しい眼をしてこう言った
「"普通の"女の子なんだから、もっと甘えて? 弱い部分があって当たり前、俺が全部支えてあげる」
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時